裁量をもってチャレンジできることがやりがい
「知恵とテクノロジーで新しい事業を創造し、個性が輝く『楽しい』時代に進化する」このミッション通りに、RPAホールディングスは傘下にさまざまな事業会社を抱え、企業の業務効率化を支援している。
その1社であるオープンアソシエイツは、ワンクリックでバックオフィスの業務を自動化するSaaS型ツール「RoboRobo」を提供している。同社RaaS(Robot as a Service)事業部の事業開発責任者として活躍しているのが大和田将平だ。
大和田は前職でモバイルコンテンツの開発に携わっていた。人気キャラクターのライセンスを利用することが多かったため、企画が当たると収益は大きかったが、外れると大赤字であり、売上が安定しないビジネスだった。そうした世界に身を置き続けることに大和田は疑問を感じていた。
「50歳になったときに同じことをしていることが想像できなかったのです。もっと再現性のあるビジネスをやりたい。自社のプロダクトがあり、技術力がある会社に入りたいと考えていました」
そうしてたどりついたのがオープンアソシエイツだったのだ。2020年6月に入社した大和田は、同社のチャレンジを歓迎する文化は大いにやりがいがあると言う。
「上場企業の新規事業に自分が裁量をもって取り組めることは、すごいことです。当社には、誰かの課題を解決するという目的さえあれば、何をしてもいいという気風があります。こういう課題があるからこういうことをしたいと論理的にプレゼンできれば、否定されることはなく、挑戦してみて駄目だったら次を考えればいいと言ってくれます。それは下のメンバーにも伝えています」
「RoboRobo」は、人事や総務などの企業共通のバックオフィス業務、EC事業・医療事業などの業界の共通業務を自動化する。
「世の中の一般的なSaaS系のサービスは結局、メールやチャットツール、エクセルでやっていることを見やすくするだけのツールが多く、入力作業など、人が行う操作は変わっていません。『RoboRobo』は、入力するデータだけ集めればあとの工程をすべて自動化できるので、人の作業がなくなります」
大和田は、サービスのあくなき向上を目指している。
「あるユーザーから毎日のように電話で『あの機能が使いにくい』と言われました。それを修正すると、また3つくらいご指摘をいただく。それが半年以上も続きました。『これはこういうものなんです』と言うこともできたのですが、お客様第一でそれらを受け入れ、どうしたらサービスがよりよくなるのか、お客様が感動してくれるのかという課題に対し、スピード感をもって徹底的に取り組みました。そのおかげでサービスがブラッシュアップされ、ユーザー数は増え続けています」
チャレンジできるカルチャーに惹かれた
RPA(Robotic Process Automation)の「BizRobo!」を提供するのはRPAテクノロジーズだ。営業本部関東エリアマネージャーの高尾諒太郎は、19年に新卒で同社に入社した。「18年から大阪でインターンを1年ほどしました。なぜこの会社を選んだかというと、RPAやAIのような業界が今後成長すると思い、自分自身も成長できると考えたからです。それに新しいことにチャレンジできるカルチャーにも惹かれました。実際、入社してからも、お客様の対応をしつつ、新卒の採用やサマーインターンの企画などいろいろなことにチャレンジさせてもらっています」
高尾は、「BizRobo!」を導入しているユーザーが同ツールをより効果的に活用するための支援をしている。自由度が高い自動化のソリューションであるため、ユーザーが自走するためには、3カ月から半年の支援が必要だという。
「操作が簡単なツールではあるものの、業務を自動化するためには、プロジェクトの進め方が重要です。ロボットの作成を支援したり、研修を実施したりして、社内外のリソースを使ってサポートをしています。ただ製品を売る・買うというお客様とベンダーの関係ではなく、一緒にビジネスをつくり、パートナーになっていただくような要素もあるので、その業務の幅の広さに面白さを感じています」
顧客の課題を解決するため、他社と協業することもある。それによって経験値が上がったことも高尾は実感している。
「物流関係のお客様から会社全体で業務効率化をしたいとご相談をいただいた際、正直、どう提案すればいいかわからなかったので、私たちのパートナーに相談して、一緒にご提案をしました。1年くらいのスパンで計画を立て、最初は一部門だけに30台ほどのロボットを導入したのですが、いまでは全社に広がり、700台ほど導入しています。さらにはAIなど別のご相談をいただくなどビジネスが広がり、大きな経験になっています」
顧客の利益が増加することに喜びを感じる
ロボットやAIを用いて企業のマーケティングを支援する「PRESCO」を手掛けるのは、セグメントだ。PRESCO事業部マネージャーの後藤里菜は、同社に2021年、新卒で入社した。きっかけはやはりインターンシップだった。「インターンシップでは、5年後に産業構造を変える新規事業をつくるというテーマがありました。大学生が考える新規事業なんて経験が浅いですし、すごく未熟なのですけが、甘えは一切許されず、社員の皆さんがビジネスパーソンとしてしっかりフィードバックしてくれたのが印象的でした。その後、セグメントで長期インターンシップという形で働き始め、この会社に入ることを決めました。働いている人たちの目標の高さや妥協しない姿勢に惹かれたからです」
同社はオンライン広告を仲介する広告代理店だが、ただ枠を売るだけではない。顧客のマーケティング課題を解決することに主眼を置いている。
「転職エージェントの事業を行うお客様へのご支援を例に挙げると、広告を出稿して月1,000名を集客することは簡単です。ただ私たちがやりたいのは、同じ1,000名でもお客様の利益が大きくなるような集客。転職意欲の低い1,000名ではなく、いますぐに転職したい1,000名を集めたほうが、転職エージェントとしての利益が大きくなるからです。私が送客に携わせていただくことで、そのお客様は全体収益が120%改善しました」
顧客の利益を最大化するために、テクノロジーが活用されていると言えるだろう。
「競合は人が頑張って検索していますが、PRESCOは作業を自動化することで効率的に最適な広告の出稿先を探すことができます。それによって、お客様と直接お話しする時間をより多く割くことができます。人が介在する部分をテクノロジーによって最小化することができるのが、私たちの武器です」
後藤は、現在、セグメントでトップの営業成績をあげている。早くも本領を発揮しているのだ。
「お客様が喜んでくれることが嬉しいので、彼らの利益が大きくなったり、広告主様や媒体様の担当者が社内でMVPに選ばれたりといった話を聞くと、すごくやりがいを感じます。セグメントでも、新しいことにチャレンジできる環境があり、常にワクワクしています」
3人がそれぞれ思い描く未来
それぞれ持ち味を発揮している3人だが、どのような未来を思い描いているのだろうか。大和田は、新たなサービスを開発していきたいと意気込む。
「企業にはまだまだ改善しなければならない業務が多く、探したらきりがないほどです。そこをもっとスピード感を上げて見つけ、改善していくサービスを開発していきたい。それには自社だけでなく、業務提携などいろいろな手段があります。最適な方法を探るのも私の仕事なので、そこを突き詰めていきたいです」
高尾は、顧客とのさらに一歩踏み込んだ関係の構築を目指す。
「お客様に提供できる価値の幅や深さを広げていきたいと思っています。まだRPAをどう活用していくかという面しか提供できてないので、業務をどう改善していくかというところまで踏み込んでいきたいです。それから価値を提供していくなかで、お客様とより深い関係を築くことを意識したい。特定の業界や地域に強みをもつお客様と一緒に新しい事業に取り組むようなチャレンジしていきたいと考えています」
後藤は壮大なビジョンを掲げる。
「理想は、世の中のすべての企業のCMO(最高マーケティング責任者)になること。マーケティングの課題についてなんでも解決できる相談相手になりたいです。『後藤に相談したら大丈夫』と言われれば、これ以上ない褒め言葉です」
勤務歴が短いながら、気後れすることなく躍動する3人。RPAホールディングスには、若手が挑戦できるカルチャーが醸成されている。
RPAホールディングス
https://rpa-holdings.com/
※なお、RPAホールディングスは現在積極的に採用しているため、興味があればぜひ応募してみてほしい。応募はこちらから。
おおわだ しょうへい◎オープンアソシエイツRaaS(Robot as a Service)事業部事業開発責任者。サイバード、Oceansを経て2020年、オープンアソシエイツに入社。事業企画、新規営業、セールス・マーケティング管理、プロダクトマネジメント全体を統括・推進。
たかお りょうたろう◎RPAテクノロジーズ営業本部関東エリアマネージャー。インターンシップを経て2019年、新卒でRPAテクノロジーズに入社。サポート基盤導入や、CS(カスタマーサクセス)としてRPAの運用やプロジェクト推進の支援に従事。
ごとう りな◎セグメントPRESCO事業部マネージャー。インターンシップを経て2021年、新卒でセグメントに入社。企業のマーケティング支援に携わる。