ファーウェイのコンシューマービジネスグループのCEOのYu Chengdongは5月18日、この新機能が高血糖リスク評価研究の成果であると中国のSNSのウェイボー(微博)上で述べた。同社が公表したプロモーションビデオを見ると、ユーザーが高血糖状態に陥るリスクがあると判断すると、ポップアップ通知が表示される。
Yuによると、Watch 4にはこれに加え、60秒で10の健康指標を測定できる健康診断機能が搭載されているという。
このデバイスの、高血糖を検知するテクノロジーは謎に包まれている。ニュースサイトのHuawei Centralは、Watch 4が心拍数や脈波特性などのメトリクスを使用していると述べている。つまり、従来型の光学式心拍センサー以外のハードウェアは使用していないことになる。
これは、データの信頼性が非常に限定的である理由でもある。Watch 4は血糖値そのものを測定する訳ではなく、高血糖状態に陥るリスクが高いか低いかだけを教えてくれるのだ。また、この機能は、血圧カフのように膨張するストラップを使って血圧を測定する「Huawei Watch D」に続く試みだと言えるだろう。
注射針を刺す必要がない非侵襲の血糖値測定は、ウェアラブル端末において至高の目標とされる機能であり、アップルはアップルウォッチでその実現に取り組んでいると報じられている。同社は吸収分光法という技術を使い、血管に光を照射して反射した光を分析することで血糖値を推定しようとしているが、ブルームバーグによると、この機能が実現するのはまだ数年先のことになるという。
(forbes.com 原文)