本機が誕生した背景を米Amazonデバイスインターナショナル事業のバイス・プレジデントであるエリック・サーニオ氏に聞いた。
Fireタブレット史上最大サイズのフラグシップが3万円台から
2022年はAmazonのFireタブレットが日本に上陸してから10周年の節目だった。7インチのKindle Fire HDタブレットの販売に始まり、画面サイズは8インチから10インチにまで拡大してきた。新製品のFire Max 11は低ブルーライト認証を取得する高精細な11インチディスプレイを搭載する。デザインも刷新した。筐体のメイン素材はプラスチックから耐久性の高い再生アルミニウムに変えて、ルックスもスタイリッシュになっている。Amazonが2021年に発売した10インチのFire HD 10よりも本体は1.7ミリほどスリムだ。
右がFire Max 11、左がFire HD 10。ディスプレイ周辺の黒縁(ベゼル)が細くなった
Amazonは本機の専用アクセサリーも新しく作った。ディスプレイカバーを兼ねる日本語配列のキーボードはBluetoothによるペアリングや充電が不要。専用のコネクタでタブレットにつなぐと給電される。
Fireタブレットシリーズ初のスタイラスペンはMade for Amazon認定を取得する。Fire Max 11に最適化した書き味が滑らかだ。交換可能な電池は最長6カ月間使える。
本機はFireタブレットシリーズのフラグシップモデルだが、価格はとても手頃だ。ストレージ容量が異なる64GBモデルは税込3万4980円、128GBモデルは税込3万9980円で販売される。スタイラスペンとキーボードはそれぞれFire Max 11とのセット、または単体購入が選べる。セットで買う場合は64GBモデルは税込4万7980円から。アップルの第9世代iPadの場合、2023年5月下旬現在で64GBモデルの本体が税込4万9800円〜で販売されていることを考えれば、Fire Max 11のお得感は強いインパクトを残す。
タブレット本体の素材には再生アルミニウムが使われている