FireタブレットシリーズはAmazonがモバイル向けAndroid OSをベースにつくった、独自のFire OSを搭載している。アプリはAmazon 「Android アプリストア」から端末にダウンロードして使う仕組みになるが、ライバルであるGoogle(グーグル)やApple(アップル)のストアに比べると提供されているアプリの数や種類は少ない。
Fire Max 11は専用スタイラスペンによる手書き入力が可能になる。丸山氏は「写真・動画の編集ツールとして親しまれているPicsart、イラスト制作ツールのMediBang Paintが本機の発売当初からアプリストアで利用いただけます。Fireタブレットのユーザーが期待する使い方に合致するアプリから、開発するデベロッパ各位とのパートナーシップを広げたい」と話す。
文部科学省が掲げる「GIGAスクール構想」の中には、プラットフォームにAmazonのFire OSを搭載する端末が含まれていない。そのことから、今後もすぐにFireタブレットシリーズが全国の学校に普及することは難しいと思われる。一方で民間企業が運営する学習塾などでオンライン授業をサポートするためのデバイスとして、まとまった数のFireタブレットが採用された事例もあるという。
Amazonの場合はAWS(アマゾン ウェブ サービス)と連携して、企業のニーズに合わせてカスタマイズしたソリューションを、Fireタブレットに組み込んでパッケージで提案することもできるだろう。端末がより魅力になると、元からコスパの高さで強く存在感を示してきたFireタブレットへの引き合いも強くなりそうだ。
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