マスクは、上院共和党で唯一の黒人議員であるスコットが出馬に向けた書類を提出した数時間後に、スコットの動画に「すばらしい声明だ」との文言を添えてツイートした。ただし、この動画は彼の選挙キャンペーンに直接言及するものではない。
スコットはマスクに返信し、22日にサウスカロライナ州で行われる出馬の発表イベントで、彼の席を用意しておくと述べた。
マスクは近年、共和党への支持を表明しており、昨年11月にはフロリダ州のロン・デサンティス知事が大統領選に出馬した場合、彼を支持する意向を示していた。
ドナルド・トランプ前大統領は昨年、Truth Socialの投稿でマスクを批判し、彼の助けがなければマスクが「無価値」になると述べた。マスクはこれに対し、トランプに「憎しみを捨てて引退するべきだ」と提案した。
2月に共和党から大統領選への立候補を表明した実業家のヴィヴェック・ラマスワミは、マスクが中国に倍賭けをしていると非難した後、マスクから「多くのレベルで間違っている」と批判された。
同じく共和党の指名候補争いに立候補した保守系トーク番組の司会者のラリー・エルダーは、米国人が2発の弾丸と銃を与えられたら、アドルフ・ヒトラーや毛沢東よりもマスクを撃つことを好むだろうと発言したが、マスクは「2回とも失敗するだろう」と返した。
マスクは以前、民主党を支持していたが、昨年5月のツイートで「民主党は分裂と憎しみの党になったのでもう支持できない。共和党に投票する」と述べていた。
マスクはかつて、政治から距離を置くと述べていたが、昨年ツイッターを買収して以来、共和党への支持を呼びかけており、昨年11月には「共和党に投票することをお勧めする」とツイートしていた。
2020年の大統領選挙で、マスクはバイデン大統領に「しぶしぶ投票した」と述べ、2016年の選挙ではヒラリー・クリントンのキャンペーンに寄付していた。また、トランプの人間性が「米国にそぐわない」と述べていた。
彼はここ数年で、政治的議論に参加することが増え、2020年にカリフォルニア州の新型コロナウイルス関連の制限を「ファシスト」と呼んだ後にテキサス州に移住した。
(forbes.com 原文)