政治

2023.05.21 13:00

「走る、隠れる、死んだふり」ロシア兵がドローンの爆弾攻撃から生き残る方法

隠れることができない兵士が生き残るには絶えず警戒する必要がある。

「常に空を観察し、特徴的なドローンの音がしないか絶えず耳を澄ませること」とロシアン・エンジニアはアドバイスする。

一番いいのは気づかれないようにすることだ。ロシアン・エンジニアは迷彩柄のネットで陣地を覆うことを勧める。ビニール袋、掘り返された土、ゴミは非常に目立ち、陣地だとすぐにわかってしまうと警告する。また、多くのドローンは赤外線画像装置を搭載しており、ものによっては覆いを見透かせる。

頭上を覆うことは極めて重要だ。塹壕や小さな壕の中で身を縮めるだけでは「死は必ず上空から飛んでくる」これは苦労して学んだことだ。塹壕に身を寄せていたロシア兵らが、一部の兵士は寝袋に入ったまま爆撃される映像は多数ある。覆いがなければ、どんな穴も丸見えの墓穴に過ぎない。

そして、絶対に動かないでいることが大事だ。「上空から存在を把握される主な要因は動きだ」とロシアン・エンジニアは指摘する。

もし見つかったらドローンを撃ってみてもいいが、これはドローンが低空飛行しているときしか通用しない方法で、成功率を高めるには多くの撃ち手が必要だ。別の選択肢は走って逃げることだ。

ロシアン・エンジニアは「常に動くこと。ドローンは動かない標的しか狙えない」と述べ、ドローンのバッテリーが少なくなって充電のために戻らなければならなくなるまで、約10分間うまく切り抜ける必要があると指摘する。だがドローンは「回転式」で運用され、1機が戻ると別のドローンが飛来するかもしれず、逃げるのはそう簡単ではないかもしれないとも話す。

動画によると、戦争が始まった当初、ドローンは静止した標的しか攻撃できなかったが、一部の操縦士は動く標的への攻撃を習得しつつある。運と判断力があれば、走っている軍隊を攻撃することもできる。ロシア兵がジグザグに走りながらドローンから逃げている様子が目撃されている。

あるいは、訓練の映像にあるように、有名なドローン爆弾よけの回転を試すこともできる。

「仰向けに寝て、ドローンを見て」とロシアン・エンジニアはいう。「ドローンが爆弾を投下したら、立ち上がらずにすぐさま横に回転する。2回転がったら、胎児のような姿勢をとり、爆発の方向に顔を向ける。そうすることで、爆弾の影響を受ける面積を小さくできる」
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翻訳=溝口慈子

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