躍進する女性アスリートたち
アジア太平洋地域の30歳未満の女性アスリートも、今年、賞賛や賞を獲得している。オーストラリアのスイマー、Emma McKeon(エマ・マッキオン)は、4×100m自由形リレーでの4度の世界記録保持者だ。彼女は、東京で4つの金メダルと3つの銅メダルを獲得した後、11個のメダルを持つ同国で最も表彰されたオリンピアンである。
2021年FINA水泳ワールドカップでは、マッキオンは10個の金メダルを含む14個のメダルを獲得し、最高得点の選手となり、2021年FINAアスリート・オブ・ザ・イヤーとなった。彼女は、オーストラリア勲章メンバーなどの称賛を受け、Nike(ナイキ)、Speedo(スピード)、IWC Watch(IWCウォッチ)からスポンサーを受けている。
彼女の同胞であるAjla Tomljanović(アイラ・トムリャノビッチ)は、2022年の全米オープンで彼女が崇拝する伝説の選手セリーナ・ウィリアムズを破り衝撃を与えた。彼女は現在、オーストラリアでトップクラスの選手だが、今年の全豪オープンは怪我のため辞退せざるを得なかった。
トムリャノビッチはクロアチアで生まれ、幼い頃からテニスにのめり込んでいったという。2014年にオーストラリア代表としてプレーを始め、その後市民権を得た。彼女は、アパレルラインのOriginal Penguin(オリジナルペンギン)、スポーツ用品メーカーのWilson(ウィルソン)、シャンパンメーカーのPiper Heidsieck(パイパー・ハイドシーク)とブランド契約をしている。
また、昨年7月にウィンブルドンで優勝し、カザフスタン人選手として初めてテニスのメジャータイトルを獲得したElena Rybakina(エレーナ・リバキナ)も、今勢いのあるテニススターだ。
彼女は現在、世界テニス協会の女子ランキングで6位につけており、1000万ドル(約13億円)近い賞金を獲得している。彼女はロシアで生まれたが、カザフスタン代表としてキャリアを積み、首相から友好勲章を授与されている。彼女は、自分の試合の収益の一部をジュニアテニスと犬救済プログラムに寄付することを約束している。
アジア太平洋地域出身の女性パラリンピアンも同様に、主要なスポーツイベントで新しい波を生み出している。日本のパラリンピックスキーヤーの村岡桃佳は、2018年の平昌冬季大会と2022年の北京冬季大会で、4つの金メダルを含む計9つのパラリンピックメダルを獲得している。
彼女の記録には、日本を代表する選手として初めて冬季パラリンピックで1度に5個のメダルを獲得したことや、冬季大会でのキャリア金メダル4個の獲得が含まれている。東京の早稲田大学でスポーツ科学の博士号取得を目指している村岡は、2018年日本代表の旗手、2022年代表のチームキャプテンを務めた。
(forbes.com 原文)