IT人材専門の転職支援を行っているギークニアの調査によりますと、週に何日リモートワークをしているかの問いに、コロナ禍では6割弱が週5日以上だったのが、今では約3割にまで半減していました。このことは、アフターコロナとなりハイブリッド型ワークへ移行していることと一致しています。
続いて、アフターコロナ後にもリモートワークを続けることを希望するかの問いに、8割以上の人が希望すると回答しています。希望している人の理由としては、「通勤に時間と体力を奪われないのは非常に助かる」「会社より自宅のほうが仕事に集中できる」などがありますが、一方で希望しないと回答した人の中には「まだ知識も経験もないので先輩に直接指導してもらいたい」「急な社内トラブルだとリモートでは対応できない」「仕事の進捗や報告、相談がしにくい」とありました。ITエンジニアとしての立場によっては、リモートワークに対しての意見が分かれるようです。
また、転職を考えたときに転職先がリモートワーク不可の場合、転職意向度は下がるかとの問には、82.9%の人が「はい」と回答。ただ、20代~40代は「はい」が8割を超えていますが、50代はほぼ半々ぐらいになっています。
20代~40代のリモートワークができないことに対しては、「今さら通勤したいと思えない」「働き方の多様性に対して意識が低いのではと感じています」「対面でしかコミュニケーションが取れないのは、現代の作業環境/スキルとしては問題があるように思える」と結構辛口なのに対し、「いいえ」と回答した50代は「リモートワークではオフィスでのようなチームワークが生まれにくく、孤独感を感じることもあるので」との意見も。
コミュニケーションやチームワークという問題も、ある程度の経験とスキルがあれば、新しい働き方に馴染めるか否か、なのかもしれません。ITエンジニアは売り手市場だけに、よりよい人材を確保するためには、魅力的な働き方環境を提供する努力が必要なようです。
出典:ギークニア「ITエンジニアとリモートワークに関するアンケート」より