Oculus VRの創業者であるパルマー・ラッキーは5月14日のツイートで「アップルのヘッドセットは素晴らしい」と述べ、彼がこのデバイスを実際に使ってみたことを示唆した。
著名アナリストのミンチー・クオは以前、アップルがヘッドセットの量産スケジュールを延期し、発売が2023年の後半にずれ込む可能性を示唆したが、先日のブログで、アップルが6月の発表に向けて「十分な準備を進めている」と指摘した。
発売時期についてはまだ不明だが、アップルのヘッドセットは、多くの人が気まぐれに購入するようなものではなさそうだ。このデバイスの価格は、Meta(メタ)のQuest Proの2倍となる3000ドル(約41万3000円)に達する可能性があると報じられている。メタは、同社のヘッドセットの販売台数を公表していないが、発売からわずか数カ月で500ドルの値下げを決定したことから、さほど売れていないと考えらている。
Sony(ソニー)のPSVR2の売り上げも、同社の期待に応えられなかったと報じられている。これらのデバイスは、技術的な観点から優れたものであり、アップルが待望のヘッドセットを成功させるためのハードルは、かなり高いと考えられる。
アップルの既存の製品ラインナップの中にVRのエコシステムは存在しないが、同社は最近「xrOS」という商標を登録しており、これが同社のヘッドセット向けのオペレーティングシステムの名前になると考えられている。XRは通常、extended reality (エクステンデッドリアリティ=拡張現実)を意味し、現実世界と仮想世界を融合する技術の総称とされている。
アップルの最初のヘッドセットは伝統的なVRヘッドセットに近い作りになると予想され、ARの体験は、デバイスの周囲の複数のカメラによって提供される。同社はまた、将来的にARスマートグラスの発売を計画しているとも報じられている。
(forbes.com 原文)