カカオゲームズ代表の日本進出への思い
カカオゲームズの成長を加速させたオーディンはすでに香港、マカオ、台湾で配信されており、日本でも今年6月中の提供を予定している。日本版は4月末に事前登録を開始したところ2週間で30万人以上の登録があり、日本でも好調の走り出しを見せている。海外進出ついてカカオゲームズ代表のチョ・ケヒョン氏は、4月27日に都内で行われたオーディンのメディア発表会に出席し、こう説明した。
「カカオゲームズにとって今年最も重要なキーワードは『グローバル』です。これまでオーディンを中心に海外進出を少しずつ進めてきましたが、その中でも日本はカカオゲームズにとって最初の大きなターゲットです。ゲームにおいて世界最高のIP(ゲームタイトルやキャラクター、漫画やアニメーションなどの著作権を指す)とユーザーを持つ日本で、本格的に海外進出を目指したいです」と、語った。
続けてチョ・ケヒョン氏は、コロナ禍によってカカオゲームズがなかなか日本市場で挑戦できずにいたことについても振り返った。
「これまで『ウマ娘』などの日本の人気ゲームを韓国に配信してきたにもかかわらず、コロナショックが原因で、我々のゲームを日本に進出させることができていませんでした。オーディンをきっかけに今後より日本にカカオゲームズを浸透させたいと考えています。カカオゲームズジャパン(日本の現地法人)と連携して、日本に最高のサービスを提供できるように最善を尽くします」
今後カカオゲームズは、オーディンの配信を皮切りに独自で開発したゲームをさらに日本に展開していく予定だという。
今回のオーディンの日本進出では、特典として事前登録者100万人を達成すると、日本限定のアバター「忍者」をユーザーに配布する予定だという。ほかにもCMにオダギリジョーを起用し、日本での浸透を狙っている。
メディア発表会に同席していたライオンハートの代表キム・ジェヨン氏にとっても、日本へのサービス提供開始は感慨深いことだという。
「20年前、大学院を卒業して最初に就職したのが日本の企業でした。そこでの学びと経験があったからこそ、私はここまで成長することができました。この度オーディンを通して自身が開発したゲームを日本で展開できて本当に光栄です」と、日本語で思いを語った。