ビジネス

2023.05.30 16:30

データが示唆した「ドメスティック ローブランド」の可能性 三越伊勢丹の場合

スタティスタ・ラウンジ「データでビジネスをリードする方法」で、筆者(左)と三越伊勢丹営業本部 オンラインストアグループ デジタル事業運営部レヴワールズマネージャー堀寿美世氏(渋谷・「H10渋谷神南」)

スタティスタ・ラウンジ「データでビジネスをリードする方法」で、筆者(左)と三越伊勢丹営業本部 オンラインストアグループ デジタル事業運営部レヴワールズマネージャー堀寿美世氏(渋谷・「H10渋谷神南」)

筆者は Statista というオンラインの統計データプラットフォームの日本事業責任者をしています。このたび4月20日、東京・渋谷の当社オフィスがある「H10渋谷神南」で、「スタティスタ・ラウンジ 〜データでビジネスをリードする方法」を開催しました。多くの Statistaユーザー企業にお集まりいただき、統計データを使った事業の企画や、組織上層へのプレゼン方法などをディスカッションした有意義な半日でした。

百貨店の老舗でありつつ、常に先端を行く三越伊勢丹から堀 寿美世氏(営業本部 オンラインストアグループ デジタル事業運営部 レヴワールズマネージャー)をお招きし、「ユーザーの本音 ビジネス現場における統計データ活用法」のテーマで、実務でどう統計データ使っているかを熱く語っていただきました。以下、紹介させてください。


コンサルティングファームには出せないリサーチ結果を!

三越伊勢丹では2018年から新規事業部が立ち上がり、私はその中で2021年に立ち上がった自社開発のメタバースプラットフォームアプリを担当しています。

当社は組織も大きいため、各部署がそれぞれ依頼することもあるので、複数のコンサルティングファームが出入りすることもありました。しかし、ビジュアルのかっこいい資料を時間とお金をかけて手にするよりも、百貨店業界の現場から出てくる課題に対して「現場が知りたいと思っていること」「検索キーワード」を推し量れるという武器を基に、スピーディに、かつコスパ良く調べることができるのは事業会社側であるはずなのです。

そこで、私の所属する新規事業部が、会社全体の意思決定を進める経営企画部ではないものの、社内シンクタンクとして社内の課題解決のためにリサーチを請け負うことになりました。その時に出会ったのがStatistaです。

結果、社内のさまざまな部署から社内コンサルとして「受注」をもらうことが多くなりました。

次ページ > 他部署からの「受注」の例

文=津乗学 編集=石井節子

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事