スウィフトはビルボード200に自身のアルバム10枚が入るという異例の快挙を成し遂げた。どんなアーティストでも一度に自身のアルバムが複数ランクインすることは珍しいことだ。一度に2、3枚ランクインするのは大スターだけで、それ以上の枚数となるとさらに少ない。通常、スウィフトはドレイクとランクインの数を競っているが、スウィフトはこの勝利を簡単に手に入れた。
驚くことに、現在ビルボード200にあるスウィフトの10枚のアルバムのうち、9枚がトップ40に入っている。トップ40の4分の1近くをスウィフトが占めており、その多くがリリースから数年経過していることから、スウィフトの並外れた人気と永続的な魅力が示されている。
アルバム2枚はトップ10にランクインしている。最近リリースされた「Midnights」と「Lover」はいずれも非常に好調だ。新型コロナウイルス感染症のパンデミック時に経済活動が停止して披露できなかったアルバムの曲をスウィフトが現在行っているツアーで演奏していることから、「Midnights」は非常に大きな恩恵を受けている。「Lover」は今週も順位を上げて7位に入り、スウィフトの音楽の不朽の人気を示している。
加えて、自身の名前を冠したデビューアルバムもランクインし、圧倒的な存在感をさらに高めている。このアルバムは200位で、かろうじてチャートに戻ってきた。
スウィフトのディスコグラフィーの中で主要なアルバム全てが何らかの形で今週のビルボード200にランクインしていることは注目に値する。この偉業はスウィフトにとって初めてのことだとビルボードは指摘している。これらのアルバム10枚の中には従来のフォーマットでランクインしているものもあれば、オリジナル曲を再録したテイラーズ・バージョンとして人気を集めているものもある。
現在ビルボード200に入っているスウィフトのアルバム10枚には、最近チャートに入ったものは含まれていない。2023年5月初旬、スウィフトの「Folklore:The Long Pond Studio Sessions」は3位にランクインした。この作品はレコードの魅力を広めようと設けられたレコード・ストア・デイの限定盤としてリリースされ、米国で7万5000枚のみ発売された。入手困難で需要が大きかったため、即完売だった。ただ、同アルバムはストリーミング配信されていなかったため、チャートに残れなかった。
(forbes.com 原文)