こうした中、出張経費の管理ソリューションを提供する「Navan(ナヴァン)」が人工知能(AI)搭載の新機能をリリースし、企業がデータアナリストの手を借りることなく、出張予算を適正化することを可能にした。今年に入りTripActions(トリップアクションズ)から社名を変更したナヴァンは、バーチャルアシスタントの「Ava(アヴァ)」の機能を拡張し「出張者のためのスーパーアプリ」を目指している。
アヴァは、リアルタイムのデータアナリストの役割を果たし、旅行手配者や財務マネジャー、CFOを支援して出張経費の合理化を図っている。このツールの新機能はOpenAI(オープンAI)が開発したGPT-4のAPIを用いて開発されており、リアルタイムで支出データを分析して経費のインサイトを提供するほか、節約が可能な機会を特定してくれる。また、結果の要約をさまざまなフォーマットで生成することが可能だ。
ナヴァンのユーザーは、アヴァに出張費の分析や節約方法の提案、カテゴリごとの費用のサマリーなどの作成を依頼できる。また、プライバシーを遵守しつつ類似企業とコストを比較する機能や、将来の出張費を予測する機能の導入も計画されている。
ナヴァンでAIの取り組みを主導しているのは、同社の共同創業者でCTOのイラン・トゥイグだ。彼は、ChatGPTがリリースされた直後から、その潜在的なユースケースやアプリケーションの検討に熱中し、数週間のうちに最初のプロジェクトを立ち上げたという。
「私は6歳からテクノロジーに関心を抱いてきたが、これほど迅速に開発できるテクノロジーは経験したことがない。データと会話ができるのは画期的なことだ」と彼は語った。
(forbes.com 原文)