マスクがツイッターのオーナーになって以降、Xコープによる企業買収は初めてとされる。マスクはツイッターを「万能アプリ」にする取り組みを進めている。
ラスキーの買収についてはアクシオスが最初に報じ、その後ブルームバーグが裏づけをとった。ブルームバーグは匿名で取材に応じた関係者の話として、取引は「株式と現金」で行われ、最近完了したと伝えている。
ラスキーはテック分野の求職者のプロフィール情報と企業の求める条件をもとに、求職者と企業のマッチングを支援するサービスを提供していた。これにより、従来の求人や応募のプロセスは不要になる。
ラスキーのウェブサイトはすでに利用できなくなっている。
マスクと、ツイッターの新たな最高経営責任者(CEO)に就くことが決まったリンダ・ヤッカリーノ、ラスキーの創業者クリス・バッキーはいずれも現時点で買収についてコメントしていない。
ラスキーの人材マッチングサービスが今後、ツイッターに組み込まれるのか、それとも引き続き独立して運営されるのかは不明。
ラスキーは2021年12月にブルームバーグ・ベータとピーク・ステート・ベンチャーズの主導する投資家グループから600万ドル(現在の為替レートで約8億1500万円)を調達している。評価額は公表していない。
ツイッターは先月、X社と合併されたことが法廷資料から明らかになった。その後、ビジネスパートナーに「ツイッターはXコープに名前を変更した」と説明し、今後すべての事業はこの名前で行うと告げている。
(forbes.com 原文)