2023.05.21

世界の絶景を発信する。「絶景プロデューサー」という生き方

無理をせず、時代やライフステージに合わせて、川のように流れていきたい

——お忙しくお仕事をされている中、詩歩さんが心とカラダのバランスを保つために意識していることやルーティーンはありますか?

2016年から2019年まで、私は毎月海外に行くことを自分に課してやっていたんですが、結果体を壊しました。以来、無理をしないようにしています。

ルーティーンとしては、今は週に1回パーソナルジムに通って体を動かし、最低月に1回はスマホに触れない日を設けています。スーパー銭湯に行ってスマホをロッカーに入れて、ゆっくりお風呂に浸かったり漫画を読んだりして。お風呂は好きなので毎日1時間くらい入っていますね。

——いいですね。歳を重ねてライフステージが変わっていく中で、詩歩さんの今後の展望、新たにチャレンジしていることはありますか?

新たに始めたこととしては、2年前に世界遺産検定1級を取って以来、歴史を知って絶景を見に行くことをお勧めするYoutube企画「#絶景で学ぶ世界史」を立ち上げたり、最近は公共交通機関だけを使って絶景を見に行く「電車とバスでいく!日本の絶景ひとり旅」の自主連載をnoteで開始しました。

「死ぬまでに見たい!世界の絶景」もひょんなことから始まっているので、私自身、これを成し遂げたいという大きな目標は特にないんです。いただけるいろんなご要望に応えながら、川のように流れていきたい。

2012年から時代も変わって、誰もがSNSで発信ができるようになったので、絶景を発信することに固執はしていなくて。その時代、ライフステージに沿って私自身の働き方も変えていきたいです。

——今日改めてお話を聞いて、詩歩さんは、柔軟でありながらもぶれない自分の軸があって、その姿勢が共感や信頼を生んでいるんだなあと感じました。楽しかったです。ありがとうございました!


詩歩(Shiho)◎絶景プロデューサー/「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」プロデューサー。静岡県出身。累計63万部を突破した書籍「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」著者で、SNSのフォロワー数は100万人以上。昨今の”絶景”ブームを牽引し、流行語大賞にもノミネートされた。 現在はフリーランスで活動し、旅行商品のプロデュースや自治体等の地域振興のアドバイザーなどを行っている。静岡県・浜松市観光大使。

※本記事では、TOKYO創業ステーション TAMA STARTUP HUB TOKYOで開催されたイベント「『死ぬまでに行きたい!世界の絶景』の物語~絶景プロデューサー詩歩さんの旅と仕事の考え方~」の内容をお届けしました。


※この記事は、2023年2月にリリースされた「柿の木便り」からの転載です。

文=徳 瑠里香 撮影=詩歩

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