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2023.06.03

和菓子をタイで、日本食材を米国で 「変化」がチャンスを生む

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日本の企業が世界に出るとき足りないものは何か? そのひとつがコミュニケーション、つまり伝える内容や伝え方だとしたら、どうすれば乗り越えていけるのか?

未開拓の日本の可能性を世界と繋ぐことをミッションとするKitchen & Companyの代表・中道大輔がナビゲートするPodcast「VISION TO THE FUTURE」とForbes JAPANがコラボレート。国内外で活躍する“視点”のあるゲストとともに、考え、発信していく。

Vol.39配信のゲストは、アメリカLAからOS International Incの創業者でCEOの岡田繁和。アメリカで輸入業を営むようになったいきさつや、事業展開するなかで見えてきた日本人の課題について聞いた。



中道:今回はアメリカから、OS International Incの創業者でCEOの岡田繁和さんをお迎えしています。

岡田さんは2008年に日本の食品専門商社に入社され、海外事業を担当されます。中国、ベトナムでの商品開発・輸入業務に従事され、その後アメリカ、シンガポール、タイへ輸出事業を拡大し、海外事業の統括としてマネジメント兼新規開拓を行ってこられました。

そして2014年にロサンゼルスの輸入商社にヘッドハンティングされて渡米。全米での新規開拓と販売事業に従事したのち、2017年にご自身で食品輸入会社OS International Incを立ち上げて、アメリカにおける輸入・卸・レストランの一貫した食品販売スキームを構築され、今に至ります。

新卒で日本の食品専門商社に入られたということですか。

岡田:就職活動をする時に、衣食住の中で「食」が一番困らないだろうと思って、この世界に飛び込みました。

中道:海外事業担当として、どういったことをされていたのですか。

岡田:最初は中国やベトナムでオリジナル商品を開発したり、原料を調達したりして、それを日本に輸入する仕事をしていました。そこから輸出もやってみよう、自分たちで取引先を見つけて直でやろうということになったんです。

最初は社長が予約してきたシンガポールの展示会に行ってこいと言われて、ツテも人脈もないなか、何を持っていけばいいのかもわからないまま現地に行きました。展示会でいろいろな人に声をかけるうち、ラッキーなことに良い企業やバイヤーに出会うことができたのです。

中道:海外の方に日本の知識があってリクエストがきて、それにこたえていく感じだったんですか。
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文=久野照美 編集=鈴木奈央

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