今回は、スタートアップのCxOを歴任した植野大輔さんによる「大胆不敵なキャリア戦略」コーナーから、4月30日の配信記事を掲載します。
華々しく見えるスタートアップCxOも、企業の数だけ人数はいて(現実は複数ポジションはあるので、その数倍)、栄枯盛衰さまざまです。
大手企業、スタートアップの両方でCxOの経験がある知人がこんなことを断言していました。
「ほとんどは名ばかりスタートアップCxO。その中で本物になって行く人は、経営リテラシーを高める努力をしている」
たしかに、CxOと名刺に書いてあっても、大企業なら課長レベルの力量もない人がたくさんいるのが実態です。目の前のことに忙殺されて成長を止めるか、数年先の未来を見据え経営力を高める努力を続けるか、この差は歴然としてきますよね。
実際、私も一目置いている、あるスタートアップCxOは、「もうスタートアップの経営陣仲間とつるむのをやめた。資金調達とか組織づくりとか、そんな話題ばかり。むしろ大企業CxOの話を聞きたい。いつか自分の会社もそうなるのだから」と言って、大企業CxOの紹介を頼まれました。
オープンイノベーションの掛け声のもと、大企業とスタートアップの協業連携はすっかり普通のことになって来ましたが、もっと重要なのは経営リテラシーの伝承かもしれません。
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