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2023.05.16 09:30

グーグルの「生成AI検索」がニュースサイトを破壊する

Google I/O 年次開発者会議でのキャシー・エドワーズ(Melina Mara/The Washington Post via Getty Images)

グーグルは、透明性を保つために情報の出典元を明示し、そのリンクが本当にクリックされることを示唆しようとしている。しかし、筆者に言わせれば、これはウィキペディアの各項目の一番下にあるリンク集を人々がクリックすると言っているようなものだ。確かに、そのトピックに強い関心を持つ人なら、そのリンクをクリックするかもしれない。しかし、大多数のユーザーは、出典元のリンクをクリックしない。
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つまり、このようにして、グーグル検索の回答は、新聞社や雑誌社、ニュースサイトのビジネスを脅かすことになる。

コンテンツの有料化が促進される?

一部の専門家はすでに、これがグーグルによるコンテンツの「盗用」だと述べている。しかし、これをどう呼ぼうと、コンテンツ制作者のサイトを見る人の数が減り、グーグルが、自社のエコシステムの中にユーザーを閉じ込めておくことになるのは確実だ。さらに、グーグルは、ユーザーに対して直接、広告を非表示することになるが、その広告は、パブリッシャーが彼らのサイトに表示していたものかもしれない。

グーグル検索が、米国で約89%、世界で約94%のシェアを占めていることを考えると、これはパブリッシャーに投下される核爆弾のようなものだと筆者は考えている。

同社の新たな検索がいつ利用可能になるのかは、まだ不明だ。ニュースサイトのVergeによると、グーグルは今後の数週間でこの機能を試験的に展開し、すべてをゆっくりと進めていく見通しという。しかし、ChatGPTのようなライバルが爆発的に人気を集めている中で、グーグルが他社に先を越されるのを黙って見ているとは考えにくい。
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今回のグーグルの動きは、さらに多くのパブリッシャーのコンテンツの有料化を促進するかもしれない。しかし、サブスクリプションやグーグル以外のプラットフォームからの流入に頼ることが、パブリッシャーの生き残りに役立つかどうかは不透明だ。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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