アライア・ジャーナ・パダグダグの場合
フィリピンの若いティーンだったリア(アライア)は、登場した初期にBTSを何気なく聴いていたが、本当に夢中になり始めたのは、2018年に発売された『FAKE LOVE』からだった。リアの韓国語学習の旅も、同じような軌跡をたどった。韓流ドラマが好きだったこともあり、少しずつ韓国語を学び始めたが、学校や課外活動ですぐに中断してしまった。「BTSがきっかけで韓国語を学び始めたんです」と、リアは語学学習の動機を振り返る。
多くの語学学習者がそうであるように、リアの韓国語学習の動機は単一ではなかった。リアはいつか韓国で勉強し、働きたいと考えていた。また、ネット上の韓国人の友人ともっと気軽にコミュニケーションを取りたいと考えていた。しかし、リアがDuolingoのアプリを使用するのはBTSのためにほかならない。Duolingoでは母国語のタガログ語ではなく、英語を通して韓国語を学ぶ。「翻訳された歌詞でなく、BTSの曲を本当に理解したいんです」。とくにBTS「Dead Leaves」の歌詞について、とくにそう思うそうだ。「時々、翻訳がそれほど明確でないことがあります。だから、自分で直接、BTSを理解することに挑戦しています」。
ジャス・エドワーズの場合
ジャスは仕事を通じてBTSに出会ったが、双子と離れ離れになったことでBTSへの愛はより強固なものとなった(ジャスはカリフォルニアに引っ越し、兄妹はアメリカ大陸の東西海岸にバラバラに住むことになった)。ジャスは、「私たちはずっと一緒でした。BTSは離れてしまったその距離を越えて、言葉では言い表せないほど私たちを強く結びつけてくれました」と振り返る。
ジャスはすでにDuolingoで中国語を勉強したし、もともと語学の勉強は好きだったものの、中国語以外の言語を勉強する時間はないと考えていた。BTSのライブを目にしたのはそんな時だった。「BTSのメンバーは、ステージで韓国語をたくさん話していました」とジャスは言う。「彼らがなにをしゃべっていたのか理解するには、翻訳を待たなければならなかった。でも、彼らが本当にどんなことを話しているのか知りたかったので、英語の翻訳では満ち足りなかったんです」。
いまジャスはリアと同じように、いつか自分もBTSの曲の歌詞を理解できるようになりたいと考えている。「私はライターでもあるので、曲の歌詞を分析するのが好きなんです。素晴らしい翻訳はあるけれど、曲をそのまま聞けるようになりたい。音楽が言語を超えることはもちろん実感していますが、歌詞も理解できるようになりたい」
言語を学びたいと思う理由は実にさまざまだ。一人の言語学習者が複数の動機を持っていることもあるが、ほとんどの場合、「他の人とつながりたい」という思いからきている。BTSが、"서로가 본 서로의 빛/같은 말을 하고 있었던 거야 우린.”(「私たちがそれぞれ目にした光は、同じことを伝えていた」)と歌っているように。
韓国語は20代が最も積極的に学習しており、20代の半数近くが週1回以上韓国語を使用し、積極的に韓国語を使っている様子が見られる。
ぜひ、好きなアーティストと共に韓国語を勉強してみてはどうだろうか。
転載元
※本稿はDuolingoの公式ブログからの翻訳を編集したものである。