ライフスタイル

2023.05.18 18:00

俳優・杉野遥亮 「一人ひとりの心の余裕」が社会を変える

20代になり、俳優として活躍を続けるいまも、SDGsには強い関心がある。

「SDGsの17のゴール、先ほど改めて見たんですけれど。これを自分がどうするかとか、どうしたいとかって考えて進むよりも、身近にあることを、まず当たり前に自分がやるってことがスタートなんだなって思いました。無理なく続けていくためにも、まず、できることからやってみる。結果、それが地球のためになったりとか、人々のためになるんじゃないかなと、思います」

SDGsがもっと「当たり前」になるために、私たちはどんな心がけで入ればいいのだろうか。俳優は「それぞれの人の、心が重要なのでは」と話した。

「一人ひとりの心の余裕、カギはそういうところにあるんじゃないでしょうか。自分が満たされない状態で取り組んだとしても、それは、心いいものとして受け取れない気もします。だから、これは僕の個人的意見ですが、自分の大切な人と向き合うとか、各々、そういった時間がまずは大事。その先にあるものなんじゃないかな、地球のことを考えるとか、皆のことを考えるというのは、その先にあるものなんじゃないかと思います」



じつは、この日着用していた服も、過去に使われていたものに刺繍し直したリサイクルのもの。新たになにかから作り出すのではなく、過去からあったものを再利用した、SDGsに即したものだった。

「スタイリストさんに教えてもらい、『今日はこれを着たい』と思ったんです。デザインもかわいくて、自分で着ていても楽しくなります。それがまた『環境にいい』と知って、純粋に嬉しい気持ちになる。自分がなんか、ちょっといいことした気持ちになる。そういうのって、とてもいいものなんじゃないかなと、思いました」

最後に彼は、「日常的には、ペットボトルのキャップとか、ラベルを剥がすということは、当たり前にしています」と笑顔を見せた。

「でも、僕自身はまだ、どちらかというと、これからSDGsについても勉強していきたいなって思っています。もちろん興味はあるし、地球も良くなっていってほしいし、飢餓とかも無くなってほしいです。そして、個人的には、ゆくゆくは海外に行って、木を植えたりとかもしてみたいなって、思っているんです」


杉野遥亮◎1995年9月18日生まれ。千葉県出身。2015年、第12回FINEBOYS 専属モデルオーディションでグランプリを獲得。2017年、映画「キセキ-あの日のソビト-」で俳優デビュー。以降、ドラマ「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」(日本テレビ系)、「ユニコーンに乗って」(TBS系)、「罠の戦争」(関西テレビ系)や映画「東京リベンジャーズ」など数々の作品に出演。現在、NHK 大河ドラマ「どうする家康」に出演中。また、7月スタートの連続ドラマ「ばらかもん」(フジテレビ系)に主演する。

文=仲本剛 写真=秋倉康介 撮影場所=ITOCHU SDGs STUDIO

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