日本語を学んでいるのは一体どのような人たちなのだろうか。日本語を学ぶことになぜ情熱をかけているのだろうか。Duolingoに、世界中で日本語を学ぶ人たちの特長について聞いてみた。
日本語は様々な言語背景を持つ学習者を魅了する
日本語はアメリカで最も人気のある言語のひとつだ。それだけでなく、中国で2番目、ベトナムで4番目、そして当の日本でも4番目に人気の言語である(日本語を学ぶ意欲のある海外からの観光客やビジネスパーソンが学んでいる)。
日本語は他の国で使用されている言語とはあまり関連性がない。にもかかわらず、日本語学習者は、3つもの文字体系を学ぶといったような困難にもめげずに奮闘していることがわかる。
日本語を学ぶ人の割合が最も高い国は、フィリピン、中国、マレーシアだ。また、バングラデシュ、中国、ネパールでは、この1年間で日本語学習への関心が最も高まった。日本語はいまやグローバルな現象なのだ。
Duolingo Language Report2022では、絶対数として学習者数の多い言語の1位は「英語」であり、2位以下は「スペイン語」、「フランス語」、「ドイツ語」と続いた。世界共通語の「英語」と公用語とする国が比較的多い言語が上位を占める中で、「日本語」は5位にランクインした。
日本語学習者は、自分の興味関心と合わせて日本語を学ぶ
なぜ日本語はこれほど幅広い層に支持されるのだろうか。日本語学習者は、従来とは異なって、「楽しむため」という理由で勉強を続けているという。多くの場合、彼らは日本文化と合わせて日本語を学習しており、またアニメや漫画に出てくる言葉を理解するために学んでいるという。Duolingoの新規日本語学習者の26%が、「楽しむため」という理由を学習の主な動機としているという。
日本語学習者の動機は、Duolingoの上位2言語である、英語とスペイン語を学習している人々の動機とは異なる。英語学習者は「学校」を、スペイン語学習者は「人とのつながり」を1番のモチベーションとして挙げている。一方、日本語学習者は、自分の趣味や興味につなげるために、日本語を勉強しているのだ。
2023年に新しく勉強を始めた人の学習の動機