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2023.05.15

米マクドナルドに賠償責任、「熱すぎるナゲット」で子供が火傷

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米国のマクドナルドは、「危険なほど熱い」チキンナゲットで子供が重いやけどを負ったことに対する責任を問われることになった。

弁護士事務所のFischer Redavidによると、フィラナ・ホームズという女性の当時4歳の娘のオリビアは、2019年にフロリダ州のマクドナルドで購入したチキンナゲットが足の上に落ちて、太ももに第2度の火傷を負い、「酷い傷跡」が残ってしまったという。

現地メディアによると南フロリダの陪審は、マクドナルドとフランチャイズ店のオーナーがナゲットによる火傷の可能性を警告しなかった責任を負うと裁定し、火傷の原因としてフランチャイズの過失を認定した。マクドナルドの弁護士は、摂氏93度近くの高温だったとされるナゲットは、サルモネラ菌中毒を避けるために加熱されていたと弁明した。

ホームズらに支払われる賠償金の額は、今後開かれる見通しの第2審で決定される予定という。

この訴訟は、1994年に79歳の女性がコーヒーが膝にこぼれて第3度の火傷を負ったとしてマクドナルドを訴え、270万ドル(約3億6600万円)の賠償金を勝ち取った事件と比較されている。この訴訟は、「ホームズの裁判を成功させるための重要な判例となる」とFischer Redavidは述べている。

「なんの落ち度もないかわいいい少女が重い火傷を負ってしまった」と、弁護士は主張している。

マクドナルドを相手取った民事訴訟は、他にも存在する。2005年にはフロリダ州の顧客が、フライドチキンサンドイッチのせいで口と唇に火傷を負ったと主張し、200万ドルの賠償金を求めて提訴した。さらに、2018年にはオレゴン州の女性が、14歳の娘に提供されたお湯がこぼれて火傷を負ったと主張し、156万ドルを請求した。裁判記録によると、この件は2020年に和解が成立している。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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