ヤッカリーノはNBCユニバーサル(NBCU)のグローバル広告・パートナーシップ部門の会長で、10年以上にわたって同社で働き、2000人以上のグローバルチームを管理し、広告販売で1000億ドル(13兆6000億円)以上を稼ぎ出したと、彼女の会社プロフィールには記されていた(彼女は米国時間5月12日の朝、NBCUから離れた)。
彼女のプロフィールによれば、ヤッカリーノと彼女のチームは、NBCUの広告サポート型ストリーミングプラットフォームであるPeacock(ピーコック)の立ち上げに重要な役割を果たし、新しい広告パフォーマンスの測定方法を採用し、Apple News(アップルニュース)、BuzzFeed (バズフィード)、YouTube(ユーチューブ)、SnapChat(スナップチャット)、そしてツイッターなどとのパートナーシップを結んだ。
彼女のLinkedIn(リンクトイン)のプロフィールによれば、ヤッカリーノは世界経済フォーラム(WEF)にも関与しており、そこで彼女は組織の「働き方の未来」に関するタスクフォースの議長を務めるとともに、メディア、エンターテインメント、文化産業代表者の運営委員会にも名を連ねている。
産業界、政治家、市民団体のリーダーを集めて議題を設定するこの団体は、スイスのダボスで毎年開催される会合でおそらく最もよく知られていいるが、根拠のない陰謀説がささやかれる団体でもある。ヤッカリーノの関与は、マスクのアナーキズムに共感する一部の人々を憤らせているようで、彼女の経歴は現在の指導者であるマスクの下で唱えられているプラットフォームの言論の自由に対する約束を損なうと言われている。
またヤッカリーノは、数回にわたって政府とパートナーシップを結んできた。まず元大統領ドナルド・トランプに任命されたスポーツフィットネスと栄養に関する大統領評議会のメンバーとして、健康的なライフスタイルの推進を手助けした。そして後に、非営利広告グループであるアド・カウンシルの議長として、政府機関、ホワイトハウス、そして教皇フランシスと協力して、コロナウイルスワクチン接種キャンペーンを展開した。
ヤッカリーノとパンデミック時代の予防接種キャンペーンとの関連は、ツイッターのより自由なコンテンツモデレーションポリシーの支持者を悩ませている。支持者の多くは、マスクが苦労して取り除いたフェイクニュースに対するより厳しい規制をヤッカリーノが復活させるのではないかと懸念しているからだ。