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2023.05.14 09:00

マスクが選んだツイッター新CEO、リンダ・ヤッカリーノの人物像

Photo by Santiago Felipe/Getty Images

マスクは2022年10月にツイッターを440億ドル(約6兆円)で買収したが、そのトップとしての在任期間は控え目に言っても波乱含みだった。マスクは就任早々、CEOの座に就き、当時のCEOパラグ・アグラワルを含む上級幹部の解雇に着手した。彼は大幅に人員を削減し、かつての80〜90%の従業員が去ったと言われている。また、企業や広告主、著名なユーザーを憤慨させるような、より言論の自由を絶対視するようなコンテンツモデレーションの見直しを行ったとも伝えられている。
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マスクは、ツイッターのCEOとしての初期の段階で重大な決定をする際に頻繁に投票を行っていた。そして、12月に彼がCEOを退くべきだと僅差で示された投票の結果を受けて、彼は後任を探すと発言していた。木曜日(米国時間5月9日)、マスクは「新しいCEOを雇ったことを発表できて興奮している」とツイートしたが、後任者の名前は挙げなかった。彼は自身の後継者(「彼女」という代名詞によって女性であることは判明した)がおよそ6週間後に着任するだろうと語った。

ツイッターの新CEOは、ユーザーや広告主の態度を悪化させたマスクによる数カ月間の大幅な改造が行われたタイミングで着任することになる。重要な課題の1つは、広告主の信頼を取り戻すことだ。マスクがコンテンツのモデレーションを弱めたとき、多くの広告主がツイッターへの広告費の支払いを減らしたり、中止したりした。マスクは、自身が経営するテスラの株主からは、ツイッターから手を引くように圧力を受けていたと報じられている。なお、マスク自身は新CEOが就任したら自身の役職は取締役会議長ならびに最高技術責任者に移行すると述べている。ヤッカリーノ、あるいはそうでなくてもマスクの後任者が、特にコンテンツのモデレーションに関するマスクの物議を醸す変更を維持するのか、それともプラットフォームの旧来のポリシーに戻るのかは、現時点でははっきりしていない。

1795億ドル(約24兆4000億円)。これは、フォーブスのリアルタイムトラッカーによるマスクの推定純資産額だ。彼は2023年4月現在世界第2位の富豪である(1位はフランスの高級品王ベルナール・アルノー、3位はアマゾン創業者のジェフ・ベゾス)。マスクの財産の大部分は、彼が共同創業し、経営するテスラ株式によるものだが、彼のテスラ株式のかなりの部分は、融資の担保として差し入れられている。彼はまた、ロケット会社SpaceX(スペースX)、トンネリングスタートアップのThe Boring Company(ボーリング・カンパニー)、ニューラルインターフェース会社のNeuralink(ニューラリンク)を共同創業している。
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forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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