2:トヨタGR86(兄弟車のスバルBRZも含む)
2位にランクインするのは、人気のトヨタGR86だ。しかし、GR86の話をする時に、兄弟車のスバルBRZは無視できないので両車を軽く紹介しよう。この2台はトヨタとスバルの共同開発車であるため、外観デザインはほぼ同じだし、共通部品が多いけど、やはり全世界でネームブランドが強いGR86の方が圧倒的に売れているので、今回トヨタ車をメインに触れよう。まずは、外観デザインは11年前に登場した初代バージョンよりも、エッジが効いたスタイリッシュなボディに生まれ変わっている。米国での反応は特に良好だ。またGR86のパワートレーンだけど、200psのスバル製自然吸気2.0リッター水平対抗エンジンから、235psの2.4リッター・ボクサーにアップグレードされると同時に、6速マニュアルもより操作しやすくなったので、スポーツカーのファンは大喜び。
そのパワーアップのおかげで、0−100km/hの加速は、7.4秒から6.3秒に縮んだ。だから、著しく似ている両車はどちらも同じように加速し、同じようなハンドリングとなる。実際、差別化の兆候は、サスペンションの設定、フロントエンドのデザイン、そしてインテリアのスタイリングにしかない。
ハンドリングは、BRZはやや硬めのセッティングで、リアエンドが安定しているため、日常的な走行では安心感がある。一方、GR86はよりソフトなセッティングなので、日常的な乗り心地は良いが、リアのトラクションが切れやすく、サーキットでは気楽にドリフトができて走りが楽しくなる。