新幹線の自動運転を早期実現へ JR東西がタッグ

プレスリリースより

少子高齢化や働き方改革などにより、効率的でサステナブルな運営を維持することを目指し、JR東日本とJR西日本が新幹線での自動運転化を目指してタッグを組むことになりました。

JR東日本はこれまで、ドライバレス運転(運転士のいない自動運転)の実現を目指し、自動列車運転装置(ATO)の開発を進めており、新幹線E7系における自動運転の試験を行ってきました。

鉄道の自動化に関しては、これまでも一部の新交通などで、運転士や車掌のいない自動運転は実現化されてきていますが、JR東日本管轄の路線ではまだ実用化には至っていません。昨年、山手線での自動運転を目指した実証運転を行ったことが話題となりましたが、早い段階での導入を目指して、ATOの開発を加速させています。

同様のことをJR西日本でも2022年度から取り組み、新幹線W7系を使用した機能評価や課題の抽出を行っており、今回JR東日本と協力して技術開発を加速させるとともに、開発にかかるコストの削減をしていくことになりました。

山手線の自動運転化は2028年度を目指していますが、新幹線での導入(GoA3)はJR東日本が東京~新潟間での実現を2030年代中頃としております。山手線に比べて営業距離や速度域がまったく違うため、安全性との両立で開発には時間がかかるものと思われますが、これがJR西日本とタッグを組むことで、どれだけ短縮されるのかに注目したいところです。

子供のころに「将来の夢は電車の運転士」と考えていた人も少なくないと思いますが、自動運転が当たり前となる時代になってしまうと、運転士という職業がなくなってしまい、それはそれで寂しい気もします。

出典:東日本旅客鉄道プレスリリースより

文=飯島範久

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