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2023.05.10

ツイッターがビデオ通話やメッセージの暗号化導入へ、マスクが宣言

Shutterstock

イーロン・マスクは5月9日、ビデオ通話や音声通話に加え、暗号化メッセージング機能や新たなダイレクトメッセージ(DM)の機能をツイッターに追加すると発表した。この動きは、マスクがツイッターを「everything app(万能アプリ)」に変える計画の一部と見られている。

最新の機能アップデートによって、ツイッターのDMは、最新のメッセージだけでなく、会話の中の任意のメッセージに個別に返信できるようになる。これは、アップルのiMessageのインライン返信に似た機能で、絵文字でメッセージにリアクションすることも可能になる。

マスクは、今回の発表に際し、DMの暗号化(V1.0)を「明日リリースする」と述べた。彼は、暗号化の導入によって「たとえ自分が頭に銃をつきつけれても、ユーザーのDMを読めなくなる」と述べ、ユーザーのプライバシーが強固に守られることを示唆した。

彼はまた、ボイスチャットやビデオチャット機能の追加を発表したが、それが「近いうちに」提供されると述べ、具体的な時期には言及していない、

マスクは昨年、ツイッターを買収して以来、繰り返し、中国のWeChatや韓国のカカオ(Kakao)のような万能アプリを目指すと発言してきた。彼の説明によると、DMにエンド・ツー・エンドの暗号化が導入されることで、たとえツイッターの社員や政府機関の職員であっても、デバイスに直接アクセスしない限り、メッセージを読むことが不可能になる。

暗号メッセージアプリのSignalやアップルのiMessage、Meta(メタ)のWhatsAppやMessengerなどのサービスは現在、エンド・ツー・エンドの暗号化を使用している。

ツイッターが暗号化をデフォルトで有効にするのか、オプトイン形式にするのかはまだ不明だ。さらに暗号化が1対1のDMだけに限定されるのか、グループチャットにも適用されるのかについても、現時点ではわからない。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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