「歩行安定性」と「衝撃吸収性」を両立させ、普段は硬く、車いすや杖も使用でき、転んだ時に床面が凹む。
同社はAIを活用した新商品の開発にも乗り出した。5月10日に、Carbide Venturesとディープコアから2.3億円の調達を行ったと発表。ころやわにセンサーを搭載し、転倒の有無などを知らせてくれる「AI見守り」ができるようにしていくという。
Magic Shieldsは2019年に創業。創業者でCEOの下村明司(しもむら・ひろし)氏は、もともとヤマハ発動機で、レースバイクの衝撃吸収について研究してきた。そこでの知見を活かし、ころやわを開発した。
下村氏は今後の展開について次のように話す。
「国内では、病院や介護施設での利用に加えて、個人の在宅利用も増やしていきたい。海外展開も進めていて、欧米の大学病院などと話を進めています。今年は実証実験をやり、来年には販売したい。
転倒って『とにかく気をつけよう』という精神論になりがちなので、ちゃんと対策できるんだということを知って欲しいです」
日本では骨折による年間の医療費・介護費が2兆円、アメリカでは7兆円にのぼるとされ、ころやわによる社会保障費削減も期待される。