脂肪消費を高めるアセロラとマンゴージンジャー、接種方法が課題

プレスリリースより

何かと忙しい現代の暮らし。動画視聴にコミュニケーションにと、様々なことでタイパ(タイムパフォーマンス)を重視する人が増えているが、それは運動やダイエットでも同じ。どうせ体を動かすなら、効率よく脂肪を消費できる方法を取り入れたいものだ。

日本メナード化粧品は5月9日、運動時にアセロラ粉末とマンゴージンジャーエキスを組み合わせて摂取すると、脂肪を効率的に消費させることを発見したと発表した。

皮下組織には、脂肪をエネルギー源として蓄える白色脂肪細胞と、脂肪を自ら燃焼して消費するベージュ脂肪細胞と呼ばれる脂肪細胞が存在。ベージュ脂肪細胞は、ミトコンドリア内のUCP1というタンパク質により、脂肪を熱として消費する。

運動によって筋肉から「アイリシン(※1)」と呼ばれるホルモンが分泌され(機序1)、さらにそのアイリシンが白色脂肪細胞の受容体に作用すること(機序2)で、ベージュ脂肪細胞へ誘導される仕組みになっている。

メナードは今回、白色脂肪細胞からベージュ脂肪細胞への誘導を高める天然物を探し、アセロラとマンゴージンジャーに効果を見出した。アセロラはビタミンCやポリフェノールを含む西インド原産の果実で、マンゴージンジャーはマンゴーのような芳香とショウガの風味を持つ、ショウガ科の植物。インドでは、古くから根茎部が体の調子を整える素材として用いられている。

アセロラ粉末には、アイリシンの前駆体であるFNDC5と呼ばれるタンパク質の産生を高める作用があること、マンゴージンジャーエキスには、白色脂肪細胞におけるアイリシン受容体の構成因子(ITGB5 ※2)の発現を高める作用があることが分かっている。


これら2つの作用をつなぐことで、白色脂肪細胞からベージュ脂肪細胞への誘導が促進されることが確認された。普段の運動時にアセロラ粉末とマンゴージンジャーエキスを組み合わせて摂取すると、より効率的に脂肪を燃焼できる身体づくりが見込めるという。

5月10日現在、アセロラ粉末については複数のブランドが展開されているが、マンゴージンジャーエキスについてはお茶が大手ECサイトなどで購入できるものの、まだ国内に多くは流通していない。これら2つを運動時、手軽に摂取できる製品が今後、出てくることを期待したい。

※1 筋肉から分泌されるホルモンの一種で、白色脂肪細胞をベージュ脂肪細胞に誘導する作用が報告されている。
※2 アイリシン受容体は、ITGB5とITGAVの2量体であることが報告されている。ここでは、受容体の活性化に関わりの深いITGB5に着目した。

プレスリリース

文=大柏 真佑実

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