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2023.05.11 10:30

マイクロソフト、AIツール「Copilot」有料プレビューを600社に拡大

Getty Images

自然言語ベースの新しいAIツール「Copilot(コパイロット)」を大企業20社で2カ月間テストしてきたMicrosoft(マイクロソフト)は、米国時間5月9日、600社の顧客を対象にした拡大プレビューを発表した。オフィスアプリケーションに組み込まれるこの機能は、発表当初からゲームチェンジャーとの評価を受けている。

マイクロソフトのモダンワーク担当企業副社長ジャレッド・スパタロは、この「アーリーアクセス」プログラムは、招待制であり、追加料金が必要な有料プレビューだと述べている。スパタロはフォーブスのインタビューに対し「現在、需要はほぼ底なしのように思えます」と述べつつも、プログラムを全顧客ベースに広く展開する日程は明かさなかった。そして「今話している顧客で、興味がないと言っている人はいません」と付け加えた。同社は、価格を外部には公表していない。

スパタロによれば、アーリーアクセスの顧客からは、Copilotの会議ツールが特に便利だとの声が頻繁に挙がっているという。この会議ツールは、自分が欠席した会議で何が起こったかを要約したり、進行中の会議でリアルタイムでアシスタントを行ったりする機能を持っている。彼はまたブログの中で、マイクロソフトがツールに関して受け取った初期のフィードバックについて言及している。たとえば、Copilotとのより会話型で、複数のステップに渡るインタラクションが必要だという意見があったという。

ChatGPT(チャットジーピーティー)の使用が機密データの漏洩を引き起こしたことを受けて、一部の雇用主が使用禁止措置を取っていることに関連して、生成AIツールが企業の秘密や顧客情報を漏らす懸念について質問されると、スパタロは、Copilotは企業ユーザーのデータをモデルの「トレーニング」に使用していないと説明した。

スパタロは「大規模言語モデルやAIの使用に関連するすべてのことは、Microsoft Cloud内の『テナント境界』と呼ばれるものの内部で起こっています」という。「『テナント境界』から外にデータが出ることはなく、大規模言語モデルのトレーニングにデータが使用されることもありません。このことは、ほとんどの顧客との信頼関係を築く上で非常に良い土台となります」
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翻訳=酒匂寛

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