ウェンディーズは、グーグルが開発したAIチャットボットをドライブスルーに導入し、自然言語処理(NLP)テクノロジーを用いたエクスペリエンスを顧客に提供する。顧客はチャットボットに話しかけることができ、チャットボットは頻繁に尋ねられる質問に答えることができるようになると同社は述べている。
このテクノロジーはまず、オハイオ州コロンバス地区で6月に導入される予定という。
先週は、Hardee’s(ハーディーズ)とカールスジュニアの親会社も、これらのチェーンのドライブスルーでAIの使用を開始すると発表した。
ウェンディーズは、ドライブスルーの注文プロセスを合理化するファーストフードチェーンのリストに加わることになる。2021年にマクドナルドとIBMは、AI対応の音声システムで顧客のドライブスルー体験を自動化するために提携した。昨年、パネラとポパイズの両社は、音声を用いたAI注文プラットフォーム「Tori」の配備を開始した。チェッカーズ&ラリーズも、一部の店舗で会話型AIシステム「Holly」の利用を開始した。
ファストフード業界は、チャットボットのテクノロジーの不完全な対応によって、すでにいくつかの障害に直面している。業界メディアのRestaurant Dive が報じたBTIGの調査によると、イリノイ州のマクドナルドの24店舗では、ドライブスルーのテクノロジーの精度が 80%台の前半だったという。ある顧客は、TikTokに投稿した動画で、マクドナルドのドライブスルーのAIマシンが、自分の注文と、その隣のレーンの顧客の注文を取り違えてしまった経験を話している。
ウェンディーズは今から50年以上前にドライブスルーを導入し、今では顧客の注文の約80%がドライブスルーからのものだという。
(forbes.com 原文)