ブーミーの曲が削除されたのは、人を装ったボットを使って曲のストリーミング回数や視聴者数を増やす「偽りのストリーミング」を行った疑いがあるため。
ブーミーは、AI生成による曲やアルバムをユーザーがApple Music(アップルミュージック)やスポティファイといったストリーミングサービスでリリースするのをサポートし、その対価として支払われるロイヤリティから手数料を取っている。
フィナンシャル・タイムズの報道によると、ブーミーはスポティファイへの曲の提出を再開し、両社は削除された曲を復活させるための交渉を行っているという。
ブーミーは同社のユーザーが「世界の録音された音楽」の約13.83%に相当する1400万曲以上を作曲したと主張している。
AI生成の音楽は最近物議を醸している。というのも、人々がソフトウェアで著名な音楽アーティストの声を使った曲を作り始めたからだ。例えば、Tiktok(ティックトック)のクリエイターがAIを使ってザ・ウィークエンドとドレイクによる『Heart on my Sleeve』という「オリジナル曲」を作り、スポティファイ、Apple Music、Youtube(ユーチューブ)、TikTokなどのプラットフォームが削除するまでに数百万にのぼるストリーム回数を記録した。
ドレイク、アリアナ・グランデ、ハリー・スタイルズといったアーティストの代理人を務める、世界で最も力を持つ音楽会社の1つであるユニバーサルミュージックグループは、ストリーミングサービス各社に対して、AIソフトウェアが生成AIの訓練に各社のプラットフォームを使用することを阻止するよう求める書簡を送った。