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2023.05.10 11:15

Googleフォトの使い方を変える「思い出」ベースの新機能登場か

安井克至
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Getty Images

Google(グーグル)は、Googleフォトアプリの「思い出(Memories)」機能をベースにしたまったく新しいホームページ機能をテストしている。そしてこれは、同アプリの使い方を革新的に変える機能だと思われる。

新機能は、非公式ながら人気のあるGoogle News TelegramのNail Sadykovが報告している。記事には、改訂されたインターフェースのスクリーンショットが掲載されており、画面の下方には新しいスライダーがある。

スライダーを「All photos」から「Memories」に切り替えると、通常のタイムラインベースのビューから、テーマやイベントに沿ってグループ化されたビューに切り替わる。サンプルには「Trip to Kulushchi(クルシへの旅)」や「Under the Christmas tree(クリスマスツリーの下で)」などがあり、さまざまな形の画像サムネイルのコラージュが表示されている。タイトルは自動生成されるが「Edit」ボタンをタップして変更できる。

記事によると、コラージュをタップすると、通常のフィードのトップにある帯の写真を開いたときと同じようにフルスクリーンになる。残念ながらこの新機能はまだ実験中で、いつ全ユーザーに公開されるのか、そもそも公開されるかどうかもわかっていない。

もしグーグルがこのアップデートを公開すれば(個人的にはそうなることを期待している)フォトアプリのまったく新しい使い方が生まれるだろう。Googleフォトは、思い出機能を通じてユーザーの関心のあるコンテンツを引き出すことを得意としているが、メインの時間軸フィードのスクロールは保存した写真か動画を1つずつみせてくれるだけで、すぐに飽きてしまう。スマホを手にとり、Googleフォトのタイムラインを過去にスクロールしていく気持ちになる人がたくさんいるとは想像できない。

一方、興味のある写真だけを集めたフィードは、間違いなくもっと人を惹きつけるだろう。SNSで投稿をスクロールしていくことに慣れた人にとってはなおさらだ。将来のユーザーが出先で空いた時間にGoogleフォトを開くところが想像できる。現在では考えにくい使い方だ。

今はただ、グーグルがこのアイデアを採用するかどうかを見守るしかない。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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