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2023.05.09 11:30

アマゾン、生成AI活用で広告収入拡大を目指す

Hadrian / Shutterstock.com

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Amazon(アマゾン)は自社プラットフォーム上で販売者が使用する写真や動画を生成する人工知能(AI)を活用したツールの開発に取り組むチームを構築している。最高経営責任者のアンディ・ジャシーが承認した新しい取り組みだ。

この動きの背後にあるのは広告事業をさらに拡大したいという野心だ。ジャシーによると、同社は生成AI広告を利用した新商品の販売者を増やそうとしている。ジャシーはこれらの広告を事業全体で展開する新しい方法を見つけたいと考えており、自社の無料ビデオストリーミング、そしてプライムビデオのサッカー中継でのスポーツ広告の販売など、多くの分野に可能性を見い出している。また、アマゾンミュージックの音声広告のさらなる活用や、ネットスーパーのアマゾンフレッシュでのデジタル広告掲載なども検討している。

米テック系ニュースサイトのインフォメーションによると、広告分野でのアマゾンの主要ライバルであるMeta(メタ)とGoogle(グーグル)のプラットフォームも同様のプロジェクトに取り組んでいることから、アマゾンにとってAI広告を開発する強力なチームの立ち上げは急務となっている。同社は商品説明の作成にAIツールを取り込むことも計画している。

比較的新しいスタートアップであるScale AI(スケールエーアイ)のようなeコマース事業者は、すでに販売者に生成AIを使った製品をアピールしているようだ。また、Shopify(ショッピファイ)も販売者に商品の写真や動画広告を生成するツールを販売している。

ジャシーは従業員2万7000人を削減したが、より強力な販売ツールで既存事業を強化しようとしていることは明らかだ。同社の昨年の広告収益は380億ドル(約5兆1250億円)で、今年も順調なようだ。

アマゾンのさまざまな事業の機会を最大化しようとするジャシーの取り組みが徐々に明らかになってきた。強力な新ツールでの広告事業の強化はより多くの収入を生み出し、大手他社との競争で優位に立てるようにする。AIは賛否両論があるツールだが、広告に活用するという点では正しいものであるようにみえる。

forbes.com 原文

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