特筆すべき「カメラの進化」
Pixel 7aは高性能な広角・超広角のデュアルレンズカメラを搭載した。広角カメラは64メガピクセルのクアッドベイヤー構造を持つイメージセンサーと機械学習によるデジタル画像処理をかけ合わせて、最大8倍の超解像ズームを実現した。遠くの景色をPixel 7aとPixel 6aで撮り比べると、ディティールの情報量は新機種の方が豊富であることがよくわかる。Pixel 7aには、ベーシックなAシリーズとして初めて「長時間露光」の撮影モードが加わった。動いている被写体にフォーカスを合わせてシャッターを切り、ソフトウェアによる後処理をかけてクリエイティブな「ぼかし効果」を追加する機能だ。躍動感のある写真撮影が楽しめる。
カメラの基本性能や、グーグルが得意とするAIによる機械学習処理を加える機能についてはPixel 7aがPixel 7と同等のレベルに到達している。2023年5月時点で、GoogleストアではPixel 7を税込7万4500円で販売している。Pixel 7aとの価格差は1万1800円。
6.3インチのPixel 7(左側)と6.1インチのPixel 7a(右側)
Pixel 7aにはPixel 7と同じ、ディスプレイのチラつきを抑える「スムーズディスプレイ」や急速ワイヤレス充電、顔認証機能なども新たに搭載されたので、より安価なPixel 7aを選んでも体験に遜色はないだろう。
より高度な写真や動画の撮影性能にこだわるのであれば、望遠カメラによる最大30倍の超解像ズームやマクロフォーカスも使える10万円台のPixel 7 Proに手を伸ばすべきだ。