世界の雇用、今後5年で4分の1が「激変」 WEF予測

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雇用創出

WEFによれば、グリーンテクノロジーと再生可能エネルギーの普及は、未来の労働市場における雇用創出の重要な原動力となる。特に高い需要が見込まれる職種として、サステナビリティ専門家、ビジネスインテリジェンス・アナリスト、情報セキュリティアナリスト、再生可能エネルギーエンジニア、太陽光発電架設・システムエンジニアなどがある。

また、職業教育・高等教育において300万人分の教師雇用が生まれることで、教育セクターには10%の成長が見込まれる。

農業専門家の市場では、農業機械オペレーターの需要が増加するため、30%(300万人分)の雇用拡大が見込まれている。

雇用喪失

自動化とデジタル化がもたらす激動の時代において、最も悪影響を受けるのは事務職だ。2027年までに、2600万人分の事務職雇用が失われると予測されている。このカテゴリーには、レジ打ち、チケット販売、データ入力、会計、経理、人件費管理、庶務、幹部秘書といった職種が含まれる。

経済の創造的破壊に対応するためのコアスキル

企業で最も需要が高い認知スキルは分析的・創造的思考であり、分析的思考は依然として最も重視されるコアスキルとなっている。

また、労働環境の急速な変化に適応するために必要なレジリエンス、柔軟性、即応性、モチベーション、自己認識、好奇心、継続的学習といったスキルも求められている。

研修とスキルアップ

企業は、拡大するデジタル経済のなかで事業目標を達成するため、OJTやコーチングを導入する必要がある。世界の労働者の約60%で、AIの進歩に対応するためのスキルアップが必要になる。しかし、必要な研修にアクセスできる労働者は、全体の約50%にすぎない。

forbes.com 原文

翻訳=的場知之/ガリレオ・編集=遠藤宗生

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