3. すばらしい脳トレーニングになる
パズルは右脳と左脳を同時に使うので、神経系の接続を構築・強化するのに必要な要素がすべて揃ったメンタルトレーニングになる。分析を司る左脳は、パズルの次のピースを見つけるためパターンとシーケンスに集中する。一方、直感を司る右脳は、全体像を完成させるための総合的な働きをする。4. 認知機能の低下を遅らせられる
ジグソーパズルには、特に高齢者において、視覚空間処理能力・問題解決能力・短期記憶力を向上させる効果があると示唆する研究がある。セラピストのルーカスによれば、加齢にともなう認知機能の低下を遅らせることも確認されており、認知症の発症リスクを低減できる可能性がある。5. ADHD(注意欠如・多動症)の症状コントロールに役立つ可能性がある
「ジグソーパズルは、ADHDと診断された人の一部に対して、特に『遊戯療法(プレイセラピー)』という形の支持的治療介入になり得る」とルーカスは述べている。「ADHDの人の多くは思考の乱れを経験している。ジグソーパズルに取り組むことで、落ち着いて目の前の1つの作業に集中できるようになる。長時間パズルに集中できない人もいるかもしれないが、しばらく取り組むことによって明晰に考えられるようになり、感情を引き出すことも可能になるため他の療法の効果が高まる」
6. 満足感とコントロール感が得られる
ジグソーパズルのルールはたった1つ、直感だ。思わぬ展開も突然の驚きもないので、コントロール感を得られる。ジグソーパズルの新興ブランドLe Puzz(ル・パズ)の共同設立者アリステア・マシューズとマイケル・ハンターは「何かを完璧に完成させることで、精神的なASMR(自律感覚絶頂反応)が活性化され、心が非常に満たされる」と説明する。
ジギー・パズルズのマーコットも「物事には時間がかかり、ごちゃごちゃしてバラバラに見えるものでも1つずつ片付けていけば解決できるというのを思い出させてくれる」と語っている。
では、一番の魅力は何か。
ルーカスによれば「何時間もパズルをする必要はない」点だ。1日10分だけでも、今この瞬間に集中するためのマインドフルネスのエクササイズを行うことで、効果は得られるという。
完成させたジグソーパズルをどうすればいいか悩んでいる人は、こちらのウェブサイトに掲載されているヒントを参考にしてみてはどうだろうか。
(forbes.com 原文)