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2023.05.05 01:58

米国、AIのリスクに対処へ バイデン政権が計画発表

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米政府は4日、人工知能(AI)がもたらす新たなリスクに対処するための計画を発表した。責任あるAIイノベーションを推進するため、連邦政府機関の全米科学財団(NSF)から1億4000万ドル(約190億円)を出資し、新たに7つの国立AI研究機関を設立するほか、人々の権利と安全を守るためのAI技術利用に関する方針案を公開し、パブリックコメントを受け付ける。

発表によると、Google(グーグル)、Microsoft(マイクロソフト)、OpenAI(オープンAI)、Stability AI(スタビリティAI)、NVIDIA(エヌビディア)、Hugging Face(ハギング・フェイス)、Anthropic(アンソロピック)といった業界の主要企業は、自社のAIシステムを公開し、政権が導入する規制に沿ったものであることを確かめるための評価を受けることに同意した。

カマラ・ハリス副大統領ら高官は4日、グーグルの親会社Alphabet(アルファベット)、アンソロピック、マイクロソフト、オープンAIの最高経営責任者(CEO)と会合を開き、AI技術によるリスクに対処する取り組みについて協議する予定だ。バイデン政権はこの4社を「AIイノベーションの最前線にいる4つの米国企業」と呼んでいる。

英経済紙フィナンシャル・タイムズは米高官の話として、この会合は4社が負う責任や、その技術の安全性を確保する取り組みに関する「率直な話し合い」になる予定だと報じている。

米政府はまた、「サイバーセキュリティ、バイオセキュリティ、安全性」などの分野でAIから生まれる潜在的な国家安全保障上の懸念について、国家安保機関のサイバーセキュリティ専門家が参加した取り組みを実施するとも表明した。

AIをめぐっては、人々やその仕事、安全に与える影響についての懸念が高まっている。今週には、「AIのゴッドファーザー」と呼ばれるジェフリー・ヒントンが、グーグルからの退社を発表し、AI技術が悪用されるリスクについて警告。ヒントンはBBCのインタビューで、AIチャットボットの現状は「非常に恐ろしい」とし、「今はまだわれわれより知能が高いとは言えないが、すぐにそうなると思う」と述べた。3月下旬には、イーロン・マスクをはじめ数百人の技術者、経営者、学者が、AI技術に関連するリスクをより深く理解するためにAI開発の「即時停止」を求める請願書に署名している。

forbes.com 原文

翻訳=上西雄太・編集=遠藤宗生

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