スポーツ

2023.05.04

ジョコビッチ、コロナ入国規制解除でテニス全米オープン出場可能に

男子テニス世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Getty Images)

米政府が1日、海外からの入国者に対する新型コロナウイルスワクチンの接種義務を11日に終了すると発表したことから、男子テニス世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチは全米オープンに出場できる運びとなった。

四大大会(グランドスラム)優勝22回、全米オープン優勝3回の記録を持つジョコビッチは、最も注目されているワクチン未接種の選手の1人。2021年の全米オープンには出場したが、昨年はワクチン未接種を理由に同大会への出場が認められなかった。

米ホワイトハウスは「連邦政府職員、連邦政府請負業者、ならびに国際線の搭乗者に対する新型コロナウイルスワクチンの要件を、同ウイルスの公衆衛生緊急事態が終了するのと同じ5月11日をもって終了する」との声明を出した。

ジョコビッチは3月、米カリフォルニア州インディアンウェルズで開催されたBNPパリバ・オープンとフロリダ州で開催されたマイアミ・オープンに出場するため、特別許可を米政府に申請していたが却下され、入国できなかった。

同選手は昨年の全豪オープンでも新型コロナウイルスワクチン未接種のため、オーストラリアから国外退去処分を受けていた。その際、ワクチン接種を受けるくらいならグランドスラムを欠場した方がましだと発言していた。

米テニス界の重鎮ジョン・マッケンローは2月、ジョコビッチが昨年オーストラリアから追放されたのは「不条理だ」と批判していた。「私はワクチンを接種したが、ジョコビッチが接種しないという選択をしたことを尊重する。私なら接種しただろうが、それはまったく別の問題だ」「ジョコビッチは2021年に(全米オープンに)出場したのに、2022年にはプレーすることを許されなかった。これについて誰か私に説明してほしい。そして今もまだ、ジョコビッチはプレーすることを許されていない。つまり不条理なのだ」

今年の全米オープンは、8月28日~9月10日に開催される予定。

forbes.com 原文

翻訳・編集=安藤清香

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