健康

2023.05.04 09:15

GW中の子供の車内置き去り、夏期より高い熱中症の危険性

Getty Images

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「子供が眠ってしまったので、起こすとぐずるから少しの間だけ、車内に残して簡単な用事を済ませてしまおう…」「動画に夢中になっているし、まだ真夏じゃないから平気だよね…」そんな気持ちで、子供を車内に置き去りにしてしまった経験はいないだろうか。

あるという人は、覚えておいてほしい。それらは暖かくなる春以降、絶対にやってはいけない危険な行為だ。JAF(日本自動車連盟)は2022年12月から2023年1月にかけて、​​12歳以下の子どもを持つ人を対象に、「子供の車内事故に関するアンケート調査」を実施(有効回答数:692)。

その中で「時間の長さに関わらず、少しの時間であっても子供を車内に残したまま車を離れたことがあるか」を尋ねたところ、半数超(54.9%)が「ある」と回答したことが明らかになった。

理由としては、最多が「用事(買い物や兄弟の送迎など)を終えてすぐに(5分以内)車に戻ることができるため」で54.8%。次いで「子供が寝てしまい、起こさないため」(19.3%)、「子供の希望(降りるのを嫌がるなど)」(12.6%)だった。

自動車内の子供の熱中症事故は真夏に起こると思われがちだが、実際は異なる。体は暑い日が続くと徐々に暑さに慣れ、暑さに強くなっていく暑熱順化が進む。暑熱順化ができると、体温が上がっても、汗をかくことによる気化熱や心拍数の上昇、皮膚血管拡張によって体の表面から空気中に熱を逃がし、体温を調節できる。

しかし、暑熱順化ができていない春や初夏の体は熱中症になるリスクが高く、より注意が必要だ。JAFの実験では、外気温が23.3℃〜24.4℃の過ごしやすい日中でも、密閉されたSUVの車内温度は1時間で最高46.5℃に達した。

もちろん、子供だけでなくペットの車内置き去りも絶対にやめるべきだ。特に犬には発汗機能がなく、体内に熱がこもってしまうため、人よりも熱中症になる危険性が高い。ゴールデンウィークにあたり、JAFは厳重に注意を呼びかけている。

プレスリリース

文 = 大柏真佑実

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