AI最新動向、エシカルなAIアートプラットフォームなど新サービスぞくぞく

Hugging Face が独自バージョンの「ChatGPT」をリリース

OpenAIの人気AIチャットボットChatGPTに代わるオープンソースのチャットボットHuggingChat（ハギング・チャット）がリリースされた。このチャットボットを支えるエンジンはStable Diffusion（ステーブル・ディフュージョン）を生み出したドイツの非営利団体LAIONが組織するプロジェクト、Open Assistant（オープンアシスタント）によって開発された。

昨年、Hugging Face（ハギング・フェイス）は1億ドル（約135億8000万円）のシリーズCを終了し、その評価額は20億ドル（約2713億円）に達した。VCの支援者には、Lux Capital（ラックスキャピタル）、Sequoia（セコイア）、Coatue Addition（個ーチュー・アディション）、Betaworks（ベータワークス）、AIX Ventures（AIXベンチャーズ）、Cygni Capital（シグニキャピタル）が含まれている。

Waterlilyが初のエシカルな生成AIアートプラットフォームとして始動

Protocol Labs（プロトコルラボ）は、世界初のエシカルAIプラットフォームWaterlily（ウォーターリリー）の提供を開始すると発表した。ウォーターリリーは、Web3ベースのスマートコントラクトを使用して、1人のユーザーがスタイルを選択してジェネレーティブ AI 画像を作成するたびに、そのスタイルを提供したアーティストにロイヤリティを直接支払い、デジタル世界のクリエイターを支援する慈善団体に寄付を行う。プロトコルラボの投資家には、Sequoia Capital（セコイアキャピタル）、Andreessen Horowitz （a16z、アンドリーセン・ホロウィッツ）、Union Square Ventures（ユニオンスクエアベンチャーズ）が含まれている。

PwC、生成AIに1358億円投入へ

PwCは、今後3年間で米国事業における生成AI技術に10億ドル（約1358億円）を投資する予定で、マイクロソフトやChatGPT開発者のOpenAIと協力して、税務、監査、コンサルティングサービスの側面を自動化するという。会計およびコンサルティング大手のPwCが、米国時間4月26日に発表した複数年にわたる投資には、より多くのAI従業員を採用し、既存のスタッフにAI取扱能力を訓練するための資金が含まれており、同時にAIソフトウェアメーカーの買収も視野に入っているとのことだ。

コカ・コーラはクリエイティブリソースやカスタマーサービスにAIを活用したバブリーな賭けに出る

コカ・コーラは、2023年には高い優先順位でAIに取り組むことを明言している。コカ・コーラはOpenAIやBain & Company （ベイン・アンド・カンパニー）と協業し、テキストや画像を生成するChatGPTやDALL-Eを活用し、最先端のAIによるマーケティング力や業務遂行力の強化、構築を行っている。また、Create Real Magic（クリエイト・リアル・マジック）プラットフォームを立ち上げ、AIを活用してコカ・コーラのアーカイブから象徴的なアセットを用いてオリジナルのアートワークを生成する消費者を募集する。コカ・コーラは、ボトリングパートナーとの協業により、AIを活用して顧客サービスや注文、店頭資料の作成などを改善したいと考えている。