AI

2023.05.01

AI最新動向、エシカルなAIアートプラットフォームなど新サービスぞくぞく

Getty Images

最大の上場AI産業の大物たちが意見を述べる中、AI(人工知能)への強い関心が企業の収益報告の最前線に現れている。AIが求める計算能力への強い需要は、Amazon(アマゾン)、Microsoft(マイクロソフト)、Google(グーグル)といったクラウドホスティングビジネスにとって大きな勝利を意味している。Meta(メタ)はXR(拡張現実)事業による著しい損失を出したにもかかわらず、同社の新たなAIへの集中とコスト削減のためのリストラはウォール街に好感されている。

この後者の話題は1週間ほど遅れたものだが、現在の興奮をとらえている。先のTEDで、Humane(ヒューマン)の共同創業者イムラン・チャウドリが、ユーザーを理解し、ユーザーと話し、表示が必要なときには手首やテーブルなどの表面に投影できるAIアシスタントのライブデモを披露した。このパーソナルアシスタントはユーザーを知り、ユーザーと話し、メールを要約・管理し、カレンダーや個人用マップを理解することができる。私もこれがほしい。そのトークの一部がオンラインで共有されている(TEDの動画そのものは有料の壁の向こうにある)が、まるでSFのように感じる。

Siri(シリ)やその後継アプリが、マーティン・スコセッシがこの悪ふざけともいえる2016年のCMでやったような世界を生きているうちに目にしたいものだ。


Replitがソフトウェア開発に特化したAIで約132億1000万円を調達

人工知能とソフトウェア開発を融合させた創業7年目のReplit(レプリット)は、Andreessen Horowitz(アンドリーセン・ホロウィッツ)、Khosla Ventures(コースラ・ベンチャーズ)、Coatue(コーチュー)などシリコンバレーの錚々たるVCが主導する9740万ドル(約132億1000万円)の資金調達を完了した。ニュースサイトのSemafor(セマフォー)によると、レプリットの開発者ユーザーベースは2250万人に成長しているという。

最近、同社はグーグルのクラウドサービスならびに、ソフトウェア開発を支援するために特別に設計されたChatGPTのようなAIボットのGhostwriter Chat(ゴーストライターチャット)との提携を発表した。今回の新たな資金調達ラウンドでレプリットの評価額は12億ドル(約1629億円)に達したが、上記の投資家以外に、SV Angel(SVエンジェル)、Y Combinator(Yコンビネーター)、ブルームバーグ・ベータ、そしてAngelList(エンジェルリスト)の共同創業者ナヴァル・ラヴィカントが含まれている。
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翻訳=酒匂寛

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