オンライン旅行サイトのエクスペディアは2月9日〜3月3日、世界16地域で働く人々1万4527名を対象に、「有給休暇の国際比較調査」を実施した。同調査は毎年実施され、今年で23年目となる。
まず、休み不足を感じているかを尋ねたところ、「感じていない」と回答した人が日本で約6割(57%)に上り、世界2位だった。他、上位については首位がタイ(62%)で、日本とともにアジアからトップ2を占めたほか、続いて3位ニュージーランド(46%)、4位イギリス(44%)、5位カナダ(43%)と、上位5カ国のうち3カ国をイギリス連邦が占めた。一方で、最下位はメキシコ(23%)だった。
<休み不足を「感じていない」と回答した割合>
さらに有給休暇について聞いたところ、「毎月取得している」が日本で約4割(39%)に上り、首位に。そして2位に香港(25%)、3位にフランス、ニュージーランド(同率7%)が続いた。同社では、数週間のバカンスを取ることが一般的な欧米と違い、「日本の働き方には、まとめて休むよりも定期的に短期間休む方が、合っているのかも知れません」とコメント。
<「毎月有給休暇を取得している」と回答した人の割合>
また、休暇中に連絡を遮断するか、の質問には、日本で働く約4割(38%)の人が「遮断しない」と回答し、他の地域を2倍以上引き離してダントツ1位に。同割合は前回調査と比較して5ポイントほど下がり、休暇取得の協力体制がある日本の職場も増えてはきているものの、まだ休暇を取得することに後ろめたさを感じている人が少なくない日本の状況がうかがえた。
<「休暇中に連絡を遮断するか」に対し、 「しない」と回答した人の割合>
人生100年時代、働く期間が長期化していく中、ワークライフバランスを保ち、持続的に働いていくことを求められている。そのためにはメリハリをつけ、休む時にはしっかりと休む必要があり、それが生産性の向上につながる。私たち日本人はまず、休むことについての意識改革を行う必要があるようだ。
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