スポーツ

2023.05.06 11:30

カリーの年俸はジョーダンの10倍超? NBA年俸が爆上がりしたワケ

2017-18シーズン ステフィン・カリー 3700万ドル

2018-19シーズン ステフィン・カリー 3700万ドル

2019-20シーズン ステフィン・カリー 4000万ドル

2020-21シーズン ステフィン・カリー 4300万ドル

2021-22シーズン ステフィン・カリー 4500万ドル

2022-23シーズン ステフィン・カリー 4800万ドル

実は直近6シーズンでリーグNo.1の年俸を受け取っているのは全部カリーなんです。ほんと羨ましい限りですね(笑)

ちなみにカリーは所属チームのゴールデンステイトウォリアーズと2025-2026シーズンまでの契約をすでに結んでおり、契約最終年には、なんと年間5900万ドルの年俸が支払われます。ちなみにカリーのように超高額な年俸が保証されている選手は他にもいます。
デイミアン・リラード(右)とブラッドリー・ビールの年棒も超高額(Getty Images)

デイミアン・リラード(右)とブラッドリー・ビールの年俸も超高額(Getty Images)


ポートランドトレイルブレイザーズのデイミアン・リラードはチームと2026-2027シーズンまで契約を結んでおり、最終年には年間6300万ドルが支払われます。

ワシントンウィザーズのブラッドリー・ビールもチームと2026-2027シーズンまで契約を結んでおり、最終年には年間5700万ドルが支払われます。

このようにジョーダンの時代はもちろん、直近約10年で見てもNBAの年俸は大きく変化していきました。

超高額契約には問題点も!

ただこのような変化によって、チームにとっては厄介な問題も存在しています。

最近は、超高額契約をした選手がチーム成績の不振からトレード要求を行い、そのチームから去ってしまうという例も少なくないということです。
ジェームズ・ハーデンの契約金を巡って起きた出来事とは(Getty Images)

ジェームズ・ハーデンの契約金を巡って起きた出来事とは(Getty Images)


例えば現在シクサーズで活躍するジェームズ・ハーデンは2017年に当時所属していたヒューストンロケッツと6年で2億2800万ドルの大型契約を締結しました。この契約は当時NBAでは史上最高総額の契約で大きな話題になりました。

この通りにいけば2022-2023シーズンまでハーデンはロケッツに在籍するはずでした。しかしチームの不振が重なり、不満を漏らしトレード要求を行い、2021シーズンにブルックリンネッツへトレードされました。ロケッツはハーデンに賭けたつもりが、結果的に契約期間を数年残し、チームから去られてしまいました。

選手がトレード要求する理由は様々あるものの、チーム側の視点に立てば大きすぎる代償です。このような事例も増えているため、今後大型契約に関しては何かしら見直しが入るかもしれません。

実際、先述したブレイザーズも今シーズンは期待されながらもプレーオフ進出は叶わず、エースのリラードをトレードする可能性があります。ただ年俸が大きすぎるだけに引受先のチームもリスクを考えるのは間違いないので、この辺りの動きは今まさにNBAで注目が集まっています。

いずれによNBAが儲かることで、選手のサラリーも上がっていく今のルールが変わる可能性はあるので、今後のチェックポイントです。今回は、過去から現在の年俸の変遷についてご紹介しました。NBAのお財布事情にも注目しつつ、僕らと一緒にNBAを盛り上げていきませんか?

連載:​​​​まっつん&しゃっくの素人NBA入門塾

文=まっつん

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事