結婚相談所や婚活アプリの事業を展開するIBJは3月6日~15日、婚活中の男女1539名を対象にした調査を実施。結婚相手に求める理想の年収について尋ねたところ、全体で男性は最多が「~500万円」(40.8%)、次いで「〜300万円」(35%)という結果に。女性は最多が「~700万円」(39%)、続いて「〜500万円」(38.8%)となり、最多の回答では女性が男性を200万円上回った。
25~39歳に絞って比較した場合でも、ボリュームゾーンが男性では「~500万円」(47%)と「~300万円」(30.9%)、女性では「~500万円」(42.7%)と「~700万円」(37.4%)になり、女性で「~500万円」の割合が少し増えたものの(全体38.8%→25~39歳42.7%)、全体と大きな違いは見られなかった。
さらに理想の世帯年収については、男性の最多が「~700万円」(26%)、続いて「~1000万円」(20.5%)。女性は「~1000万円」(25.9%)、「~700万円」(25.6%)の順となり、最多の回答では、女性と男性で300万円のギャップが存在した。
地域別では関東で「~1000万円」が、関東以外では「~700万円」が最多に。「東京都」で絞り込むと、「~1000万円」(30.3%)と「~1500万円」(25.3%)がボリュームゾーンとなり、同社は背景に都内では他の地域よりも物価が高く、婚活者の給与も高いことがあると見ている。
総務省が発表した3月の消費者物価指数(生鮮食品を除く総合指数)は104.1。前年同月比で+3.1%となり、物価高が続いている。春闘では賃上げラッシュとなったが、その波は日本企業の大半を占める中小企業まではまだ及んでいない。そうした中、結婚相手に求める条件として、「経済的価値観が合うこと」の優先順位を引き上げる人々が今後、増えていくのかも知れない。
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