四半期売上高は286億ドル(約3兆8300億円)、1株当たり利益は2.2ドルでともにアナリスト予想を上回った。
フェイスブックの親会社のメタの株価は、時間外取引で10%以上上昇し、2022年2月以来の高値をつけた。フォーブスは、同社のマーク・ザッカーバーグCEOの保有資産がこの株価の上昇により、84億ドル増加したと試算している。
それでも同社は、拡張現実・仮想現実部門で39億9200万ドルという驚異的損失を計上しており、同部門の損失は昨年同期の29億6000万ドルから拡大した。
メタはまた、年間のコスト見通しを860~900億ドルと、3月に示した860~920億ドルから縮小した。これは、2万1000人におよぶレイオフの初期の成果とされる。
メタの株価は年初から70%近く上昇したが、それでも2021年の史上最高値を約45%下回っている。同社の株価が急速に下落したのは、メタバースに多額の投資を行う同社の姿勢に投資家が反発したのが主な原因だった。メタは、2021年第4四半期にフェイスブックからメタに社名を変更して以来、メタバース事業で200億ドル以上の損失を計上している。
バーンスタインのアナリストのマーク・シュムリクは先月の顧客向けメモで「米国でTikTokが禁止されれば、メタの株価は30%も急上昇する可能性がある」と述べ、同社の短編映画サービスのReelsが、TikTokが撤退した場合に、米国の同種のサービスとしては圧倒的に有利なポジションにあると指摘していた。
ザッカーバーグの保有資産は、26日の市場の取引終了時点で750億ドルと試算され、彼は世界15位の富豪とされている。この額は昨年の秋から100%以上の増加だが、ピーク時の2021年9月の1364億ドルからは、50%近く下落している。
(forbes.com 原文)