宇宙

2023.05.01 12:30

木星探査機ジュノーが50回目の最接近、巨大惑星の華麗なクローズアップ画像

2023年4月8日、NASAの探査機ジュノーが50回目の最接近で撮影した木星。市民科学者Brian Swiftによる画像処理(NASA/JPL-CALTECH/SWRI/MSSS/BRIAN SWIFT (c) CC BY)

2023年4月8日、NASAの探査機ジュノーが50回目の最接近で撮影した木星。市民科学者Brian Swiftによる画像処理(NASA/JPL-CALTECH/SWRI/MSSS/BRIAN SWIFT (c) CC BY)

NASAの11億ドル(約1469億円)の探査機ジュノー(Juno)が、巨大惑星、木星の記念すべき50回目の周回の後、華々しい画像の数々を送ってきた。
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2011年に打ち上げられたジュノーは、2016年7月に木星に到着して以来周回を続けている。前回の最接近では、火山衛星イオをわずか8万~11万kmの距離から撮影した目を見張るようなクローズアップ画像5枚が送られてきた。


木星とその最大の衛星ガニメデ(左上)2023年4月8日。市民科学者Kevin M. Gillによる画像処理(NASA/JPL-CALTECH/SWRI/MSSS/KEVIN M. GILL © CC BY)

今回、衛星のクローズアップはないが、ジュノーは木星最大の衛星ガニメデの広角画像の撮影に成功した。4月に打ち上げられた欧州宇宙機関(ESA)のJUICEミッションは、最終的に2034年から9カ月にわたってガニメデを周回する計画だ。
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もし成功すれば、地球の衛星である月以外の衛星を周回した初めての宇宙船になる。


ジュノーが見た木星、2023年4月8日、市民科学者Thomas Thomopoulosによる画像処理( NASA/JPL-CALTECH/SWRI/MSSS/THOMAS THOMOPOULOS © CC BY)

その頃までジュノーが活動しているとは考えられておらず、ほぼ間違いなく画像の撮影はしていないだろう。今回の画像は、搭載されている2メガピクセルカメラであるJunoCAMで撮影された。

ここ数カ月間、ジュノーは放射線と過熱の問題に悩まされていたが、今回は、前回に続きそのような問題のない最接近だった。


ジュノーが見た木星、2023年4月8日市民科学者Kevin M. Gillによる画像処理( NASA/JPL-CALTECH/SWRI/MSSS/KEVIN M. GILL © CC BY)

外惑星を極から極まで周回する初めての宇宙ミッションとなったジュノーは、木星の遠方から、両極の雲頂までわずか4400kmの距離まで近づく楕円軌道を回っている。
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翻訳=高橋信夫

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