しかし、戦略原潜の派遣も、従来と同じ、「韓国心配するな、安心しろ」という米国のメッセージに過ぎない。韓国が米戦略原潜の運用に口出しできるわけではない。韓国内では、戦略原潜などを常時、朝鮮半島周辺に展開すべきだ」という声もあるが、軍事的には、戦略原潜の命とも言える隠密性が危険にさらされてしまう。そんなことができるはずもない。結局、現実は何も変わらなかった。
今回、尹大統領はワシントンでアーリントン国立墓地への訪問など、様々な行事をこなしている。米放送局記者の知人は「どの行事にも、大勢の人が詰めかけている。バイデン政権最初の国賓として、昨年末にやってきたマクロン(仏大統領)よりも数が多い」と語る。一方、「きっと会談で勝ちすぎたんで、せめて歓待して気分良く帰ってもらおうということなんだろう」と話した。座持ちの良さから、日本政府から「ワシントンの永田町男」という声も上がったほどのバイデン氏だ。接待はお手の物だろう。外交は「51対49」でほどほどの勝利が鉄則とされているのに、米国も余裕がないのか、人が悪い。
尹錫悦政権の外交ブレーンの1人は「文在寅政権は中国にオールインした。我々は米国にオールインした。これは民族のDNAかもしれない」と語った。
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