AI

2023.05.03 15:00

生成AIはすでにビジネスに好影響を与えている、研究結果

木村拓哉
ナザロフは、社員が今後ソフトウェア開発者に進化していくことに同意している。「彼らはAIに指示を与え、綿密に作られたプロンプトによって知的財産や潜在的なソフトウェアを生成できるようになります。プロンプトを洗練させることで優れたソフトウェアを開発できるよう社員を訓練し、プロンプトをコード化することでスケーリングやシステム化のプロセスを簡略化することができます。効果的なプロンプトを既存のシステムに組み込むことで、会議のメモの要約やCRMデータベースの更新などの作業を自動化し、最終的にワークフローを最適化し、社員はより戦略的で付加価値の高い仕事に集中できるようになります」

プロフェッショナルは「副操縦士や協業するロボット(コボット)として」ジェネレーティブAIを受け入れる必要があるとユルキウィッチはいう。「ジェネレーティブAIを動かすスキルを身につけないリスクは、パソコンに抵抗してタイプライターを好むのと似ているかもしれません。ある時点で、このテクノロジーは自分の仕事に不可欠なものになります。今はまだそうなっていませんが、近い将来、そうなるでしょう。早い段階で責任を持って取り入れることは、その技術を使うスキルが必要になったときに有利になることを意味します」

例えば、ジェネレーティブAIはマーケターのツールを再整理している。「Google BardやMicrosoft Bingを含む大規模な言語モデルは、オーガニック検索トラフィック、特に非ブランド検索を侵食し始めています」とナザロフはいう。「機械学習がコンテンツの発見やランキングに影響を与えることで、検索エンジン最適化の力学は変化しています。例えば、Bingはインデックスを参照し、その後GPT-4を通じて結果を導き出し、一貫したレスポンスを生成します。OpenAIは、年単位でウェブをクロールしてモデルを更新しています」

企業内のジェネレーティブAIツールは「ナレッジワーカーの副操縦士またはコボット的な存在とみなすべき」とユルキウィッチはいう。「組織は、AIを導入する際に、技術が持つメリットと人間の直感、専門知識、判断力を組み合わせたバランスの取れたアプローチを採用すべきです。つまり人間をあいだに入れておくのです」と語る。

forbes.com 原文

翻訳=Akihito Mizukoshi

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