コネチカット州ウォーリングフォードを拠点とする同社は、2018年にSSIの買収を完了し、自動車や産業界で広く使われている超音波レベルシステムなどのハイテクセンサーシステムにポートフォリオを拡大した。これらのセンサーは、次世代自動車やトラックの動作に必要なデータを収集するために不可欠だ。他の事業では、すべての接続を行い電力のスイッチングを扱っている。
まとめてみると、電気自動車分野での驚くべき収益性を誇っている。
同社は昨年7月、第2四半期の売上高が前年同期比18%増の31億ドル(約4140億4000万円)に達し、過去最高を記録したと発表した。また、利益も向上している。調整後のGAAP(米国会計基準)益は、前年比23%増の1株当たり0.75ドルに上昇した。そして、証券取引委員会に提出された書類によると、営業利益率は20.7%だった。磁石を使わない電気モーターは、自動車分野の電気自動車への移行において大きな前進となるだろう。レアアースを使わないモーターは、コスト削減や供給チェーンの安定をもたらす。これは、自動車業界が規模を拡大する手助けとなるはずだ。
普通なら17歳の高校生が重要な役割を果たすとは想像しにくいが、イノベーションは予期せぬ場所から生まれる。トーマス・エジソンが発明家としてのキャリアをスタートさせたのは、やはり16歳頃だった。サンソンの研究は革新的であり、専門家たちはそれが電気自動車への移行全体を変える可能性があると口にしている。
アンフェノールは、電気自動車への移行において明らかに初期の勝者の1つだ。電気自動車が主流になるにつれて、そのビジネスはさらに向上することだろう。
株価は次期予想利益の24.7倍、一株あたり売上高の3.9倍をつけている。時価総額は466億ドル(約6兆2000億円)である。EVへの普及の流れを考えると、アンフェノールの見通しは明るい。長期的な時間軸を持つ投資家は、81.50ドル(約1万886円)以上で取引されているアンフェノール株を安心して買うことができるだろう。
(forbes.com 原文)